自転車ユーラシア大陸横断記

Cross Eurasia by Bicycle

75日目 ベトナム、ラオカイ~イェンバイ

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ベトナムに入国はしたものの、ベトナムについての情報がほとんど無い。

首都がハノイで、1円が230ドンってことくらいしか知らない。

 

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全部ベトナム語だ…この並びが何なのか全然わからない。

でももう入っちゃったし、どうやってこの国に馴染んでいこうか考える。

 

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とりあえずこの異常に桁数が多い通貨に慣れるのと、物価の感覚をつかむためにいろいろ見てみる。

フォーを食べたり、屋台でよくわかんないもの買ってみたり。

フォーは今まで中国で食べてた米线と似てる。けど付け合わせで来た山盛りのミントの使い方がいまいちわからない。

 

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昼間からビール飲んだり。

冷えてないので、瓶ビールと氷の入ったグラスを渡された。

 

ドンの桁数の多さはなかなか慣れないけど、ゼロを3つ取って4かけるって計算するようにしてる。この計算だけやたら速くなってくる。

 

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泊まった宿。25万ドン(1000円くらい)

宿物価はまだよくわからないけど、今までの感覚だと高い気がする。ただ、wifi使えるし綺麗だしエアコンあるしクオリティ高い。

 

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出発前に、今までお世話になってきたクロックスをとうとう捨てることにした。

穴が開いたのはもう1ヵ月くらい前で、実は新しいサンダルも2週間くらい前にすでに買ってたんだけど、もう少しいけるって思って履き続けてた。日本にいる時からかれこれ2年くらい履いて、中国走行中も履き続けて、めちゃくちゃ愛着が湧いてしまってたのでなかなか捨てられなかった。でも、ちょうど中国が終わったところだしここで捨てよう、ってことで捨て場所を探す。

最初、今は廃線になっている中国とベトナムをつなぐ鉄道のベトナム側に置いて行こうと思ったけど、警備員に見つかって「おい、サンダル忘れてるぞー」って言われて失敗。結局ラオカイを出て最初の国道標識の横に置いてきた。

 

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ラオカイを出発。無人地帯かと思ったけど、意外と人がいる。山道だけど。

 

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こういう売店が所々にあるので休もうと思えばいつでも休める。

 

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久しぶりにコーヒー飲む。2万ドン(80円)

1滴づつ落ちてくるので20分くらい待ったけどものすごく濃い。

 

走ってたら1台のバンが横につけて声かけてきた。

「ヘイ!よかったら乗ってくか!?」

「うん、乗る」

即決。

 

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バンの中には7人くらい乗ってた。みんな英語話せなそうだしどうやってコミュニケーションとればいいんだろうって思ったら、1番意思疎通できなそうだったおばあちゃんが中国語ペラペラだった。若者はもっと英語勉強してくれよ…って思いながらおばあちゃんを介して会話する。

40キロくらい乗せてもらって下ろしてもらった。がしかし、この後が大変だった。

「いくら?」

「200」

(桁がわからん…さすがに200ドンじゃないよね?…まぁたぶん2万だろ)って思って2万ドン渡す。

「いやいや、20万ドンだから」

(…おいおいふざけるなよ…20万ドンあったらラオカイからイェンバイまでいいバス使って行けるわ!しかも隣の人が払った額は5万ドンだったじゃねーか!)

「無理。5万ドンで」

「ダメだ。20万」「5万」「20万」「5万」「20万」、、、

「何でだよ!?」

「だってお前荷物多いじゃん」

まぁ…確かにそりゃそーだけどさ…

「じゃ8万。これ以上は絶対無理」

「18万」

「真的不行」(絶対無理)

「15万」

「真的不行」

・・・

これ以降10分くらいこれ以外の単語言ってない。

結局「じゃあ8万でいいよ」ってなった。

 

満面の笑顔でふっかけてくる。これがベトナムか…

 

考えてみると20万ドンが8万ドンになって浮いたお金って500円くらいだし、こんなに頑張らなくても…って思ったけど、そこで日本感覚に戻っちゃいけない気がする。

 

 

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道端のおっちゃんとかも「そのカメラ売ってくれ」とか「その自転車売ってくれ」とか言ってくるし、やっぱり中国とは明らかに雰囲気が違う。

 

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けど、子供は走ってるときにすごい声かけてきてかわいい。

この小学生くらいの女の子、でっかいクモがいると思ってビビっていたら、この子が履いてたサンダルでクモを叩き潰した。なんてたくましさ。

 

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店に入っても「フォー」という単語しか知らないのでこれしか食べれない。

 

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午後、また走り始めて、途中休んでいたら隣で休んでた二人組に話しかけられる。

「イェンバイまで行く」って言ったら「俺のトラック乗ってけよ」的なことを言っている。

またか…と思って「いくら?」って聞くと何て言ってるかわからなかったけど、お金はいらないよ!って雰囲気だったし乗せてもらった。

 

めちゃくちゃ陽気な二人で楽しい。下ネタばっかりだけど。

 

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そんなこんなで80キロしか走ってないのにイェンバイ着いた。

悪い人もいれば良い人もいる。

 

で、この国に馴染むためにはどうすればいいか、考えたけど、とりあえず最低限のベトナム語を覚えないと話にならないと感じた。

 

走行距離

 83㎞

 


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