90日目 ラオス、ウドムサイ~ルアンプラバン
ウドムサイは中国との国境に近いので中国系の店がたくさんあった。
中国元も結構使える。ベトナムドンはダメだった。ベトナムとの国境付近でもダメって言われたし、余ったドンはただの紙切れになったらしい。
スーパーにも懐かしい中国製品が並んでる。
最近会話らしい会話をしてない。ベトナムに入ってから、最悪「OK」「サンキュー」「フォー」の3単語くらいしか使わないで、総会話時間10秒くらいの日もある。
これ結構きついので、とにかく何でもいいから会話したかった。
この中華料理屋には毎日行った。中華料理はめちゃくちゃうまい。あと中国語が話せる。いや、ほぼ話せないけどラオス語よりはわかる。
寺で見たこの西洋人も自転車旅行者らしいけど、遠目から隠し撮りする以上のコミュニケーション能力はなかった。
雨だったけど、山に向かって走り出す。
出発するのが嫌すぎて朝布団の中で、もう一泊するための理由を30分くらい考えた。
でもまー目的地のルアンプラバンは大きい街でこの道は結構主要な道路のはずだからそんなにひどい道じゃないだろ、と思ってスタートした。
で、結果道は最悪だった。
オフロードだらけで、雨はやまないし山は険しいし、泣きたい。こんな主要な道なのに舗装をしない意味が分からない。この最悪具合はこの旅の中で間違いなくベスト3には入る。
結局早々に諦めてヒッチハイクを試みた。最近ヒッチハイク癖がついてきてよくない。
中国人のおじさんが止まってくれた。
「乗せてください!」
「お金くれればいいよ」
(さすが…商売が上手いというか… まいっか。)
ラオスで働いている人らしい、30キロくらい乗って下ろしてもらった。
「いくらですか?」
「お前に任せる!」
任せられると困る。一応日本人としての意地もあるし…と思って250円あげた。
そのあとも走ったり、押したり。
パンクしたり、ヒヨコをひきそうになったり。
子供と追いかけっこしたり。
あまりにずっと追いかけてくるのでクッキーあげた。
はだしの子供が多い。それでも水を汲みに行ってたり草を刈ってたり、さらに小さい子供を背負ってたりして働いていて偉い。
スタートして9時間でようやく山道をぬけた。
山道をぬけた直後
「こんちは!」
「えっ…あ…うん。」
「そこでなんか飲もうよ」
日本語だ!
ルアンプラバン在住の日本人の方だった。
「いやー日本人いる!って思ってさぁ」
日本人と認識されたのも久しぶりで嬉しい
「ANCHORのってるじゃん!って思ってさぁ」
あ、そっちか… でもANCHORのっててほんとに良かった!
その人が言うにはこの道はラオスの中でも1番ひどいらしい。それを聞いて安心した。
自転車も好きな人でいろいろ話せて本当に楽しかった。
その後は道も平坦になったし、イギリス人のサイクリスト達と会えたりで俄然ラオスが楽しくなってきた。
店でご飯注文したらベトナムでよく食べてた春雨スープ出てきた。
おいしいけどもっとカロリー高いもの食べたい。
スタートして12時間して寺があったので寺野宿を決める。
住職の人に言ったら室内に案内されて、そこで寝かせてもらえた。
ありがたい。2週間ぶりくらいにテント使ったけど、もはや野宿ではない。
住職の人にお礼をして出発。
少し走ったらメコン川が見えてきて、ルアンプラバンに着いた。
今のところ、ラオスは走った日は必ず雨が降るしパンクもしてる。
走行距離
103km
75km