自転車ユーラシア大陸横断記

Cross Eurasia by Bicycle

25日目 安徽省、黄山~江西省、景徳鎮

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黄山ユースホステルは居心地が良かった。

綺麗だし、明るいし、なにしろ相室の人が英語話せるところが良い。

居心地がいいユースホステルは出るのが大変で、「もうちょっと観光しようかな。」とか「明日は雨が降りそうだからやばい」とか「明日ここまで行けなかったらやばい」とか連泊する口実をウダウダ考えてしまうんだけど、一度走り始めたらそういうのはどうでもよくなる。やばくなったらそこらへんで寝ればいっか、って思える。

 

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国道でなくあえて省道を走った。省境越えがあっけなさすぎて悲しい。気が付いたら江西省だった。

 

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田んぼと山の中を走る。

みんな水牛を使っているので道端にたまに水牛がいるんだけど、間近で見るとでかくて結構迫力がある、つのが怖い。生身の人間が戦ったら負けると思った。

走っているときは暇なので、どうすれば生身の人間が水牛に勝てるか考えながら走った。

 

途中小さい村に着き、村で1番大きそうな食堂に入った。

「1人で」って言ったら「今混んでるからそこでいい?」って何もないところを指さされる。そこで待てってことかな、とか思って待っていると机と椅子が運ばれてきて青空食堂ができた。

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いや、別にいいけど。なんか扱いが雑。

こういう食堂はご飯のおかわりが自由なのが良い。雑な机でしこたま食べた。

 

夕方になると野宿場所を探しながら走る。これが1番神経を使う。いい場所を見つけてもまだ時間が早すぎたりすると通り過ぎるけど、今後こんな場所が果たしてあるのかと不安になる。

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結局山の中にポツンとあったガソリンスタンドにした。結構きれいだし、犬もいないし、人気のなさが丁度いい。

「ここでテント張ってもいいですか?」って聞くと「ここでテント!?うわー馬鹿だなー いいけど、営業が終わるまでそこらへんで待ってな」って感じで言われたので、座ってぼけーっと待つ。車が通り過ぎるとカエルの鳴き声とおばちゃんがたけのこを剥いている音しかしない。

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「暇だから山行くか!」って言われてついていく。「この木の実がうまいんだ」とか「この葉っぱかじってみな」とかめちゃくちゃ詳しい。営業中なのにいいのかと思ったけど。

戻ると「夕ご飯できてるから」ってことでご馳走になる。

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本当にありがたい。明日自分のお腹が無事であることを祈りながら頂く。

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本当にいい人たちだった。なんでこんなに親切にしてくれるのか不思議なくらい。

 

走行距離

   171 km

   60km

 


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