157日目 イラン、ミヤーニェ~タブリーズ
アスカルさんの友達の家。
「いやー まさかここで日本人に会えると思ってなかったですよー」
って、まさにこっちのセリフでした。
まさか日本語の会話ができると思ってなかったです。
「今日は友達の結婚式の前夜祭なんですよ」
ってことで、友達の家で飲みます。お酒を。
イランでお酒は違法。
だけど、購入ルートがあるらしくて買うこともできるし、自分の家で醸造したりでひそかに飲んでいるそうです。
買うとかなり高いので普段は自家製のお酒飲むけど、この日は買ってあった高そうなお酒。
しかも何故か基本一気飲みです。めちゃくちゃ酔いました。
外人って一気飲み好きですよね。僕はちびちび飲みたい派です。
お酒ではこの旅の途中でも何回かやらかしてるので今回は気を付けました。
ヨーグルトにきゅうり入れたやつ食べながら飲みます。
ヨーグルトも日本のと全然違って、これ結構うまい。
前夜祭は小さい式場のような所で歌ったり踊ったりです。
踊っている人に紙ふぶきみたいにお金を撒くのがイラン式のご祝儀みたいです。
こういう所も男女別々なので男だけで歌ったり踊ったりです。
若干むさくるしさあります。
なんだかんだでアスカルさんの家に2泊することになりました。
なんだかんだでというか、昨日遊びすぎただけなんですけど。
すごいお世話になってます。
アスカルさんの家。
アスカルさんは昔14年間日本で働いていたことがあるらしいです。
3か月の観光ビザで。
いわゆる不法就労ってやつですね。
ちょっと遊びに行ったつもりが楽しすぎて長居しちゃったらしいです。
でもすごくいい人です。
前から思ってたことなんですが、タイとかだと男が「女!」って感じだったんですけど。
イラン人の男は「男!」って感じです。
みんなほりが深くてガタイ良くて、日本人とイラン人が普通にケンカしたら100対60くらいでも勝てなそう。
それでいて、かっこつけてなくて堂々としてて、かつ紳士的なので素直にかっこいいなって思います。
女の人もめちゃくちゃ綺麗だし。
あと子供の可愛さが尋常じゃないです。
耳が少しとがっていて、同じ種族と思えないです。
アスカルさんの奥さんに
「イラン人と結婚するのはどう?」
って冗談で言われたけど
「いやもう、、ぜひ!!」
って感じでした。
アチャチは小さい村だけど、静かでいいところです。
アスカルさんが日本にいたころの10年くらい前の写真見せてくれました。千葉で働いていたらしいです。
「会社の人たちがみんないい人だったから毎日遊んで、本当に楽しかったなあ。けど突然警察が来て強制帰国になっちゃったよ笑」
って言ってました。
むしろ13年間9か月よく捕まらなかったな…ってくらい遊んでる写真ばっかりです。
その会社の人たちの親切心が今になって自分に返って来てる気がして感謝しました。
あと、友達たちと勉強とかしました。
アスカルさんはペラペラにしゃべれるけど、日本語一切書けないです。
よくよく考えると日本語ってかなり特殊な言語ですね。
ひらがな、カタカタ、漢字の3種類がある理由をどう説明していいかわからないです。
「ん」の存在が不思議みたいです。
アスカルさんが「日本は良いぞ!」って言いまくっているので、みんな「日本に行ってみたい」って言います。
夜は結婚式。
みんな正装しててつらい。
と言ってもみんなでご飯食べて終わりです。
ここでも男女別れてます。女の人はシートの向う側で歌ったりしてます。
夜はまた飲みます。
「お前がトルコ語話せればなぁ…」
って言われて本当にそうだなぁって思いました。
イランの公用語はペルシャ語だけど、ここではみんなトルコ語を話します。
トルコ語圏は結構広いみたいです。イランの北部とアゼルバイジャンとかでも使われているそうです。
出発です。本当にありがたかったです。
たくさんの人が見送りに来てくれました。
途中の店でブドウとアーモンドくれます。
こんなにやさしい国、他に見たことないです。
こういう道は1日中風向き変わらないので、朝向かい風の日は走り終わるまでずっと向かい風です。
この日はずっと強い向かい風でした。
風強すぎて時々自転車止まります。遮るものも無くてかなりきつい。
たぶんヒッチハイクすればすぐ止まってくれると思ったけどそこまで甘えたくはなかったので時速10キロちょっとでよぼよぼ走ります。
対向車線にでっかいトラックが通ると向かい風強くなるので、その度に舌打ちとかして走ってます。
けどこういうことがあるので風とかもうどうでもよくなります。
交通整備のおっちゃんがどんどん車止めて、止まった車からどんどん人が集まってきます。
「おーい! なんかクレイジーな日本人がいるぞー!」って感じ。
この一際ちっちゃいの僕です。
というわけでスイカもらいました。
夕方に大きめの街に着いたのでそこの公園でテント張ります。
他にも地元の人がテント張ってるしたぶん安全。
「日本人いる!」ってなって人が集まってきます。
イケメン揃いですね。
右から2番目の子の表情好きです。
次の日の朝。
めちゃくちゃ寒い。寒さで起こされました。
寒すぎて1時間くらい寝袋から出れませんでした。日中との気温差激しいです。
どうしてもトイレ行きたくなって頑張って寝袋から出ました。
でもどっちが男子かわからなかったです。
ちなみに男子トイレも全部個室なので見た目で判断は無理です。
最初の一人が来るまで外で待機でした。
少し走って大都市タブリーズ到着です。
走行距離
110km
40km