自転車ユーラシア大陸横断記

Cross Eurasia by Bicycle

137日目 インド、バラナシ~ゴーラクプル

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バラナシ。

水位が高すぎてガートないし、毎日やってるはずのプージャー(ヒンドゥー教の礼拝)もやってないし、雨季は見どころが半減してる気がする。

 

なんか写真だとものすごく暗い町みたいだけど、実際はもっと明るい感じ。

 

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この牛の存在感。

町中に牛のふんが落ちてて、その数と臭いがすごい。雨の中そこを裸足で歩くインド人もすごい。

 

あとは「Hello friend! トモダチネ!」って言って近づいてくるインド人との友達になりたくなさ。

 

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一緒に観光したヨンムーさん。

右は客引きのインド人。名前忘れた。

 

客引きのために日本語と韓国語覚えて、最近は中国人も多いから中国語も勉強中らしい。

客引き業も大変。いやもうその語学力あればもっと他のことできるだろって言いたい。

 

でも、こういう店ってものすごいぼったくるからきっと客引きも相当儲かってるんだろうなって思った。

 

ヨンムーさんは地元の人が「ここから先は入っちゃダメだ!」とか「ここは撮影禁止だ!」って言う忠告をバシバシ無視するので結構楽しかった。その無視具合を見てるのが。

 

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久美子の家オーナー、久美子さんのお孫さん。

めちゃくちゃ可愛い。

あの久美子さんのお孫さんがこうなるんだから、世の中何が起こるかわからないなーとしみじみ思う。

 

なんか久美子の家滞在中は留守番ばっかりさせられてた気がする。

いやいいけどね。確かに暇だから。

 

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あとは大体こんな感じ。

 

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バラナシを出発。

いろんな人が見送ってくれて嬉しい。

 

というかものすごく出発したくなかった。雨降ってたし。

 

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まずこのぐちゃぐちゃの市内を抜けなきゃいけないし。

しかもこの日は建国記念日だからか、人が集まって集会みたいなことをしててぐちゃぐちゃさが増してる。

あと今気づいたけど、雨の日のみんなの傘さしてる率の低さが半端ないですね。

 

そういえば、少し前にラマダンが終わったらしい。

その日はイスラム教のお祭りだったのでどんな感じか楽しみにしてたんだけど、いる場所が仏教の聖地だったから何も起こらずに終わった。

 

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こういう道路を走るコツは、自分勝手に走ること。

 

周りが全員自分勝手に走り回るから、ここで譲り合いの精神を発揮してると全く前に進めなくなる。

 

全力でクラクションを無視して、自己中に徹する。それしか進む方法がわからない。

こういう時に「あー日本に帰りたい」って思う。

 

めちゃくちゃすぎ、秩序なさすぎ。

 

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あと汚すぎ。

 

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国道が急に石畳になるし。

なんでだよー アスファルト使ってくれよー

石畳の道は砂利道の次に嫌い。

 

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まぁ最終的にちゃんと砂利道になった訳だけど。

しかも所々水没してる。

 

「早くインド出たい」って頭の中でずっとリピートしてた。

 

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結局、市内の喧騒を抜けるのに2時間くらいかかった。

しかも出発前に、あひるの空とか範馬刃牙読んでたら1時過ぎた。

日本帰って早く続き読みたい。

全巻揃ってたらあと2泊はしてたと思う。

 

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大きめの町に着いたので宿さがしをする。

まずメインバザールを探す。大体安い宿はメインバザールにあるってことが最近わかった。

 

で、結構苦労して見つけた宿は満室だった。

そこのおじさんが「あと2キロくらい走れば宿がある。」って教えてくれたので町を出て走り出す。

 

3キロくらい走ったけど宿はなかった。なんとなくそんな気はしてたけど。

 

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でもまーインド人みんな優しいし、寝床くらいすぐ見つかるだろ。

って思ってテント張れそうなトラクター屋で交渉したら一瞬で断られた。

 

「5キロくらい走れば寺あるからそこ行きな」

って言うので寺に行くことにした。

 

が、7キロ走っても寺はなかった。

民家で交渉してもダメだった。

 

やばい。結構暗くなってきたし、もうそこら辺の茂みで寝ることになるかもしれない。

と思ったら、警察署があった。

 もうここしかない!と思って必死の交渉。

 

「ここにテント張らせてください!!」

「ダメ」

「何で!?」

「ここ警察署だから。」

(いや、それは知ってる…だから来たんですけど…まあそりゃそうか。)

「はい。。りょーかいっす。」

 

警察官、先に剣がついたでっかいライフル持ってるし、めっちゃがたい良いし「ダメ」って言われたら出ていくしかない。ずるい。

 

もう真っ暗だけどここまで来たら次の町まで走るかって思って走って、途中のガスリンスタンドにも入ってみた。

 ダメもとで、

 

「すみません。ここにテント張ってもいいですか?」

「ん、いいよ」

 

え!? あっさり過ぎる

「ほんとに!? ここだよ!ここでテント張って寝るんだよ!?」

って言うと不思議そうな顔して

「No problemだけど。」

 

 

ガソリンスタンド!!

 

どの国でもここだけは受け入れてくれる。

1番良かった場所はどこ?って聞かれたら絶対「ガソリンスタンド!」って答える。

 

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という訳で、なんとか寝床決まった。

「俺たちが24時間ここにいるから100%安全だ!」

って言ってくれるのを100%信用できないのがインドだけど、ここは信用して寝る。

 

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朝。「おはよう。チャーイ飲む?」

チャーイとお菓子をくれる。

 

高いお金出して食べる観光客向けの食べ物より、こういう風にしてもらうチャーイとお菓子の方がおいしい。ような気がする。

身にしみる。

 

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出発する。

ここも国道だけど、少し小さめの国道だと舗装状況が急激に悪化する。

 

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交通量は多いのに、道が悪くて狭い。しかもクラクションうるさいし、リキシャーとかトラックにぶつけられるし、インド人話しかけてくるし、胃に穴あきそう。

 

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こうやってバスとかリキシャーの上から話しかけてくる人たち。みんな電線とかに引っかかって下に落ちて欲しい。

 

ただ今国境に向かって走ってるってことが唯一のモチベーションになってる。

 

今は当初の目的地のデリーじゃなくてネパールのカトマンズに向かってます。

 

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自転車用品をいろいろ買いたいんだけど、デリーにあるか怪しかったのでベテランサイクリストの方々に助言を求めてみた。

 

そうしたら、いろいろな意見があってなかなか決められず。

 

だいぶ前に知り合ったネパール人のサイクリストがカトマンズにいるって言ってた気がしたので 、カトマンズの自転車屋について聞いてみた。

そしたら

「俺今ポカラにいるからわからない でもいくつか自転車屋あったからたぶん大丈夫じゃん」

ってきた。

 

微妙な答えだなー

 

結局、よくわからない。いやむしろデリーにありそう。

けど久しぶりにその人と会うのも面白そうなので、次はポカラに行くことにした。その次にカトマンズ

 

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サモサ食べながら走る。

サモサばっかり食べてるけど、今のところインドは中国の次に食べ物の種類が豊富な気がする。味はほとんどカレーの味だけれども。

 

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チャーイの陶器のカップは使い捨てる。

何でこういう所は節約しないのか本当に不思議。

 

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町中を自転車で走ってたら対向車線から象が来るって状況なかなかないよね。

 

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 ゴーラクプル着いた。そしてついにタイヤに限界が来た。

 

走行距離

   90km

   130km

 


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