自転車ユーラシア大陸横断記

Cross Eurasia by Bicycle

233日目 フランス、ストラスブール~スイス、バーゼル

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2人の家はシェアハウスでした。

6人くらいで生活してて、自転車好きな人も多くて、そんな感じの話してました。

 

”いつ帰るのか?”って聞かれた時、1週間前くらいからずっと

”あと2週間くらいかな。”って答えてたんですけど、切りがないのでここで航空券買うことにしました。

 

まず終わりを決めて、これ以降の予定をすべてそっちに合わせるという作戦です。

 

という訳で、半分勢いで帰国の便購入しました。

特に根拠はなく11月28日の便にしました。 

 

このブログ、リアルタイムとは1週間ちょっとくらい時差があって、この時はこれで全然間に合うと思ってました。

 

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終わりが決まったし、そんなにもたもたしないでストラスブールを出ました。

スイスのバーゼルに向かいます。

 

何故バーゼルかというと、中国の昆明で会ったフレデリックがそこに住んでいるからです。

 

英語の先生として昆明来ていたフレデリックとは20分くらい話しただけで大したやり取りはしてなかったんですが、

「スイスに来ることあったら連絡してよ」って言ってアドレスをもらっていました。

 

最近そのことを奇跡的に思い出して、6か月ぶりくらいにした

「そういえばスイス近い!」

って急なメールに

「よしうち来い!」

って即返信をくれるくらい、フレデリックはいい人です。

 

 

ストラスブールからバーゼルまで100キロちょっとなので、

「余裕で今日中に行ける!」

とフレデリックには言ってありました。

 

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僕の場合そうやって急いでいるとかなりの高確率で道を間違えます。

そしてこの時も例にもれず間違えました。

 

かなり大胆に道を間違えて、今日中にバーゼル無理ってなりました。

が、メールの文面的には「余裕で行ける!」って堂々と言ってしまっていて、今から「やっぱり行けなかった…」ってメールをすごく送りずらい状況だったので、

 

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バスと電車使って、何が何でもバーゼル着くことにしました。

 

そして30分くらい待って来たバスに乗ろうと思ったら「自転車はダメです」パターンのバスだったので、

 

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電車の駅まで全力でこぎ、またドイツに入国し、

 

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ドイツ側の電車の駅。

ここから電車に乗り、

 

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バーゼル着です。

 

そして駅前のスタバでフレデリックと再会しました。

 

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フレデリック。フレディって呼んでます。

 

イケメンで、面白くて、料理上手で合唱団に所属しているので歌もうまいときているので、女子にモテモテなわけです。

 

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毎日違う友達(女子)の家とかシェアハウスとか行ってご飯食べてました。

めちゃくちゃ美味しい。 

 

スイス人の教育レベル高いです。

基本みんな3か国語以上話せます。5か国語くらい話せる人もちらほらいます。

普段はドイツ語なんですけど、自分がいるときはみんな自然に英語で会話してくれます。

問題は自分の英語力が低すぎてその優しさが逆につらいってことですね。

 

会話のレベルも高くて、夕ご飯のときの話題は”日本が抱えている核問題について”とかです。

 

 

なんとなく、ベトナムで似たように夕ご飯に招かれたことを思い出しました。

 

その時はかぼちゃと謎の肉食べて、謎の酒をひたすら飲み続けていたので記憶があまり鮮明ではないんですが、

かろうじて残っていた写真がこれです。

 

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凄まじい差。

 

この後爆音のカムナムスタイルで踊り狂ったりしましたからね。

 

国が違うだけでこうも違うのか…と思いました。

 

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フレディもシェアハウスに住んでいて、その空き部屋使わせてもらってます。

 

自分の銀マットで寝ようとしたら「いやいや、何それ?笑」って言われて、フレディの暖かいエアマットかしてもらって寝てました。

 

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フレディはそんなに暇人ではないので、1人で観光もします。

 

スイスは噂通り物価高いです。 

 

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どれくらい高いかというとトイレが2フラン。ユーロ支払だと2ユーロ。

 

おしっこ1回のためにすき屋の牛丼くらいのお金払っている国です。

 

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レイナーさん曰く、スイスは戦争の影響を受けていないので古い建物が残っているそう。

 

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こんな感じの街並み。

 

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落書きのレベルも高い。

 

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日本的な物もちらほら見ました。

 

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ここはフレディのバーゼル1お勧めの場所。

 

「ここはめっちゃ面白いから!絶対行くべき!」

と言われ来たんですが、帰ってから何て感想を言えばいいのかずっと考えてました。

 

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次の日はフレディの合唱団のコンサートがあったので見に行きました。

 

スイスはどんなに小さい町でも最低1つは合唱団があって、バーゼルみたいな大きい都市だともう数えきれないくらいあるらしいです。 

 

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この洗練された雰囲気がスイスを感じます。

 

ジャージで聞いていると心が痛いです。

 

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バーゼルはそんな感じでした。

 

スイスは良いです。

ここで生まれてたらきっとこんな旅してなかったんだろうなーと思いました。

 

それでも日本が1番好きだけども。

 

また遊びに来たいです。

 フレディの友達に日本人とのハーフの人がいて日本語話せる人で、

「次は夏に来いよ!一緒にライン川で泳ごうぜ!」って言われたけど、ちょっと嫌なので春か秋に来たいです。

 

走行距離

   80km

 


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230日目 ドイツ、シュトゥットガルト~フランス、ストラスブール

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シュトゥットガルト出発。

貴重な青空出てます。

 

レイナーさん宅にはwifiなかったのでスタバでお茶しつつ次の目的地までのグーグルマップを作ってから出発しました。

 

ドイツwifi結構ないです。

なんかフリーwifiのセキュリティーの問題とかで最近規制が厳しくなったとかなんとか聞いた気がします。どっかで。

 

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天気もあまりくずれることなくいい感じで夕方です。

 

ただ「夕日きれい」とか思っている暇は無く、

この時思っていることは「早く寝どこ探さないと…」です。寝るのに適した茂みを頑張って探してます。

 

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朝見た天気予報によると、この日の夜は-3℃らしいです。

 

-3℃ってあまりイメージわかないんですけど、

冷蔵庫の中にあるフリーザー室の中で寝る感じですかね。たぶん。

 

もう2時以降は寝れる温度じゃなかったです。ガチガチ言いながら祈ってました。

”もうこれ以上気温下がらないでください。”って

 

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朝。

 

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人間以外のすべての生物に畏敬の念がわきました。

”こんな環境で良く生きてるな…”と

 

あと前輪の横にある紙袋。

これ起きたら置いてあったんですけど、

 

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中身これでした。

 

半泣きで食べました。

 

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2日連続で晴れるとか…奇跡か…と思いつつサイクリングロード走ります。

 

ドイツは基本的に普通の車道走っていると横を走る車から

”サイクリングロードは入れ!死にてぇのかボケ!”

って顔でクラクションならされるんでおとなしくサイクリングロード走ってます。

 

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しっかり整備されてて意外と走りやすい。

 

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午後はいつも通りの曇天となり、気温がすごい勢いで下がっているのを感じつつ、

 

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フランス入国しました。

 

道端の温度計見たら0.6℃。

さすがにこの日野宿したら凍死するかもしれない、って本気で思いました。

 

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まぁしたけど。

 

今このブログ書けてるということで、凍死はしませんでした。人間は意外と丈夫です。

というか、むしろ昨日よりわずかに暖かかったです。

 

体感的には2~3℃

冷蔵庫よりやや下くらい。

 

でも雨は降っています。

 

サイクリストの中では”ヨーロッパはアドベンチャー性が少なくてあまり面白くない”

ってよく聞きますが、

冬は良いです。毎回の野宿が十分にアドベンチャーなので。

 

あまり面白くないという点には同意ですけど。

 

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ケバブ屋のおっちゃん。

トルコ人でした。

 

レイナーさんの話によると、何十年か前にトルコとか東欧諸国からの労働者がたくさん西欧諸国に入って来たそうです。

その名残で今でもたくさんいるんですけど、どちらかというと低所得の人が多くてあまりよく見られていないみたいです。

 

東欧における中国人に似てますね。中国人の場合はどこにでもいるけど。

 

ここでも、ちょっとだけトルコ語を話すと「おぉー!」ってなって抱き合います。

懐かしいトルコ人のノリです。

 

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ストラスブール着きました。

 

全く滞在する気は無く、スルーしようとしたんですけど、途中で女子大生とナースのお姉さん達に話しかけられて、

 

「うちらの家来なよ!」

って言われたので、当然一寸の迷いもなく行きました。

 

走行距離

   50km

   80km

   40km

 


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227日目 ドイツ、シュトゥットガルト

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シュトゥットガルト

昔からドイツの産業の中心地の1つとなっている都市です。

 

そのせいもあって第二次世界大戦の時にかなり激しく破壊されたそうなんですが、見事に復旧して再び産業の中心地となり今ではたくさんの企業がここに本社を置いています。

 

なぜここに来たかというと、トルコで会ったレイナーさんがここに住んでいるからです。

 

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レイナーさんは、トルコでめちゃくちゃ急いでいるにもかかわらず道を間違えて予定と全然違うところに着いてしまったときに会い、

次の日一緒にモーニングコーヒーを飲んだ仲ということで、もう大の友達ですね。

 

しかも、別れた後も東欧の走り方とかお勧めのルートとかヨーロッパで気を付けることとかいろいろアドバイスいただいていて、正確に言うと大の恩人です。

 

冒頭で書いたシュトゥットガルトについての説明もひとつ残らずレイナーさんから聞いたものです。

 

プラハで

「プラハ着きました!」って連絡したら

「よし!じゃあ次はシュトゥットガルトだな!俺住んでるし!」

ていう1往復のメールで行くこと決定しました。

 

ついでにスロバキアで会ったスーさんがお勧めしてくれていた場所でもありますし。

 

そして着いた日の夜、待ち合わせ場所のメルセデスベンツミュージアム前でレイナーさんと再会しました。

 

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正直この時までレイナーさんが何者か全く知らなかったんですけど、

レイナーさん、ベンツの社員でした。

 

しかも”いつもは7時くらいに出社だけど今日は10時でいいやー”

ってさらっと言えるくらいの身分の人でした。

 

というわけで、シュトゥットガルトではレイナーさんがすべてをガイドしてくれたわけです。

 

いろいろあったので割愛しながら書くと、

 

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まず美味しいご飯食べて、ビール飲み。

 

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山登って

 

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城見て

 

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ドイツの伝統的な村々などをみて、ビール飲み。

 

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クリスマスマーケット行ってホットワイン飲んだり

 

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夜の街を歩いたりしつつ

 

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メルセデスベンツ博物館を見学し、

ジャージなのにVIP待遇で見学し、

 

何やら立派なベンツゲストブックというものに名前を、というか傷跡を残し、

 

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半端ではなくうまい食事をし

 

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ビール飲んで、

 

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メルセデスベンツミュージアム前でお別れしました。

 

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 そんな感じで、3泊4日だったんですけど、レイナーさんのおかげでかつてなく充実した観光しました。

 

あと何種類ものビールも飲めました。 

 

自分一人だったら間違いなく水道水とか飲みながら50時間以上は室内に引きこもっていたであろう自信あるし、本当に感謝でした。

 

ベンツ博物館とか車にあまり興味のなかった僕でさえ相当楽しめたので、車好きの人が見たら感動で泣けるかもしれません。

 

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割愛しすぎて全く伝わってない感もありますが、この4日のおかげでシュトゥットガルトだけでなく、ドイツの文化とか人間性とかその他もろもろ好きになりました。

 

ここ来なかったら今持ってるドイツに対するイメージ、全然違ってたと思います。

 

それくらいのインパクトあるところなんでぜひ訪れてみて欲しいです。

 

もし暇だったら。

 

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