224日目 ドイツ、フォーエンシュトラウス~シュトゥットガルト
アストリッドさんのお宅で朝ごはん食べて出発。
この日の最高気温は5℃です。
予報では晴れのち曇りなんですが、実際は曇り時々雨でした。
このジャーマンロックシンガーの方から右腕についてるブレスレットもらったり、
こういう銅像と一緒に写真撮ったりして、ささやかに楽しんでました。
ここはニュルンベルグという街。
ここでもWarm Showers使いました。
家探すのに2時間くらいかかったけど。
泊めてくれたヨナーさん。
ヨナーさんもサイクリストでアフリカとヨーロッパ中心に走っているそうです。
しかもリカンベントバイクで。
ヨーロッパは強者多しです。
ニュルンベルグは結構歴史ある町らしくて、ちょっとだけ観光しました。
けど、天気悪くていまいちでした。
このお城の歴史的背景とかなんも知らんし。
晴れていたらきっと綺麗な街並みなんだと思います。
チェコとドイツ、降水率高いです。
高すぎて、天気予報が雨の日は走らないとかわがまま言ってると走れる日が1週間に1日とかしかないので、走り出します。
この日最高気温は4℃。
そして予報通りの雨。
天気予報、晴れのち曇りでも雨降るのにその逆は無いという不条理感じました。
最近は雨降っている状態が普通っていう感覚になってきてます。
あと寒すぎて指の感覚がないっていう状態も普通になってきてます。
気温4℃で、雨で、 自転車乗って山登るって苦行でしかないですね。
というか1番きついのは下り坂ですけど。
きついという感情通り越して無我です。
走っていて楽しいと思うことはほぼないんですが、
それなのに毎日アホみたく7~8時間自転車こいでて、
ストレスでハゲるんじゃないかっていうことが最近の1番の心配事です。
もう寒すぎで、この茂みで寝ました。
そして次の日の朝も雨降ってます。6日連続くらい。
最近雲しか見てないですからね。テントもそろそろカビ生えるんじゃないかって思えてきます。
人生で1番くらいにこの時直射日光に飢えてます。
ドイツの休憩風景、
ミスマッチすぎて最近バックから出す気にもならなかったじっちゃんですが、
しぶとくまだいる。
カフェ兼ベーカリー的なところがたくさんあるのでそういう所で休憩できます。
欲を言えばセブンイレブン欲しいです。米が食べたい。
もっと欲を言えば暖房の効いた部屋であったかい布団にくるまりながら1日中マンガ読んで寝ていたいけど。
まぁ無理なので出発です。
そしたら、晴れてきました。
太陽見るの久しぶりです。
久しぶりの太陽、すごい嬉しかったです。
テンション高めに走り、
警察に補導されたりしました。
普通の国道だったんですけど、いつの間にか車専用道になってたみたいです。
”シュトゥットガルトまでの唯一の国道を車専用にするとか…バカなのか…?”
とか思いつつも速やかに連行されました。
「おめぇにはこの”車専用”マークが見えねえのか!?!?」
って走っちゃダメな標識マークを叩き込まれ、
パスポートチェックとかして、しっかり名前を抑えられた後で、
「でも自転車でシュトゥットガルトに行きたいんですけど。。」って言うと
「お前バッチ持ってるか?」って聞かれました。
最初何かの許可証か何かかと思いました。持っていれば走れる道がある的な。
「え、何ですかそれ?持ってないです。」
「ストリートバッチだよ!持ってないの!?」
「…はい。」
ふー やれやれだぜ、って顔してパトカーから持って来て「これだよ!」ってドヤ顔で見せられた1枚の紙。
おっさん、それ”バッチ”やない、”マップ”や…
しかもマップなら持ってるし。
おっさんのその紙より数倍高性能なグーグルマップ持ってるし。
そして結局グーグルマップ使って教えてくれたルートは”いい加減にしろ”ってくらい遠回りだったので
「オッケー!サンキュー!」
って言ってパトカーが見えなくなった後、即逆の方向に行きました。
国道が走れなくなったので、ドローカルな道を行きます。
でもアップダウンきつすぎて途中の茂みで力尽き 、
パスタ食って寝ました。
次の日の朝。
2重の虹見えます。しかも半球全部見えます。
綺麗だけど雨降ってきました。
なんかろくな標識も無い道を勘を頼りに走ります。
めっちゃ迷いまくり、即座に自分の勘の使い物にならなさに気が付きます。
いろんな人に道聞いて
なんとかシュトゥットガルト着です。
走行距離
110km
70km
90km
80km
220日目 チェコ、プラハ~ドイツ、フォーエンシュトラウス
プラハ出発です。
雨です。
実は首都はすごく嫌いです。
どの首都も大きすぎて自転車での脱出がかなり大変だからです。
プラハは特に大変でした。
ありえないほどの斜度の坂を自転車30分くらい押して登り切ったと思ったら行き止まりだったり。
正しい道はめちゃ狭いトンネルだったりで改めて首都脱出のきつさを思い知りました。
観光する分には首都大好きですけど。
雨の方は、すぐやむと予測してました。勝手に。
が、なかなかやまず。
ガソリンスタンド休憩です。
雨の日に休憩すると、その後ものすごく出発したくなくなるので、雨の日はできるだけ休まず走り続けた方が良い気がします。
もっと言うと雨の日は走らないのが良い気がします。
ヨーロッパのガソリンスタンドではたまにシャワーが併設されているのを見ます。
最近”シャワーを浴びる”っていう習慣が薄れてきていて、4日くらい浴びないことがざらにあるので、たまにこういうの利用したいです。
雨、全然やまず。
「いや、あと10分もすればやむ!」
って、かれこれ7時間ほど思い続け、
やんだのは16時くらい。
太陽のぬくもりが身に染みました。
もう暮れかけてるけど。
適当な茂み見つけて野宿です。
”最近の生活で得たものは何?”
と聞かれたら迷わず、”茂み探しが上手くなった。”って答えます。
いや、”知らない通貨の為替予想が上手くなった。”
と少し迷うかもしれません。
どっちにしても日本で何の役にも立たないことに変わりないです。
ご飯はこれ。
のんびり作ってたらあっという間に日が暮れたので、ものすごいスピードで食べて、テント張って寝ました。
次の日は霧雨の中のパンク修理で始まり、
久しぶりの晴れ間なんかもあり、
ドイツに入国しました。
ドイツ入って3つ目くらいのフォーエンシュトラウスという小さい町。
最近寒さが本格的に厳しいので、この町で『Warm Showers』っていうものを初めて使ってみました。
これは簡単に言うとカウチサーフィンのサイクリスト版みたいなやつです。
カウチサーフィンっていうのは地元の人が旅行者にベットとかシャワーとか提供しますよ、ってやつです。
事前に連絡をとっていたアストリッドさんのお宅。
英語あんまし話せないけど、とても良くしてくれて
暖かいシャワーと布団で寝れました。感謝です。
走行距離
100km
110km
走行コース
今回もこれ書く必要があるか真剣に悩むくらい書くことないんですけど、ここだけ書かないのもあれなので、やむなく書きます。
オーストリアは風邪で6割くらい寝てました。
つまり滞在日数5日と言っても3日弱くらいは宿の天井だけ見てました。
チェコはアップダウンと雨がきつかったです。
オーストリアは物価の高さがきつかったです。
チェコはビールが素晴らしかったです。
他にもたくさん素晴らしかったことはあるんですけど、なんかうまく表現できないのと、半分くらい忘れているのとで書けません。
オーストリアは綺麗だし、やっぱりすごい先進国だと思いました。風邪をひくべき場所ではなかったと思います。
走行距離
オーストリア 150km
チェコ 430km
滞在日数
オーストリア 5日
チェコ 9日
使ったお金
オーストリア 100ユーロ
チェコ 4000コロナ(20000円くらい)
パンク回数
オーストリア 1回
チェコ 1回
218日目 チェコ、プラハ
プラハです。
屋台で肉食べてたら屋台のお姉さんから、どっから来たのか聞かれました。
それで、ここまでの道のりを簡単に説明したら、
「何てバカな旅なの!?あなたは確実にクレイジーね!!」
って軽く罵倒されたのちに
これくれました。
結構嬉しかったです。罵倒されたこと含め。
まず無事プラハに着けたので、セルフお祝いしました。
こういうことしても特に空しいとか思わなくなるくらいの精神力はついてきてます。
チェコ、ビールめっちゃ安いです。
水道水以外のすべての飲み物の中でたぶん1番安いです。
これはプラハ城。
プラハは自分にしては観光頑張った気がします。
めっちゃ歩いた記憶があります。
ただもう結構前のことなので、いまいちよく覚えてないです。
最近、明るいうちは自転車こいで、暗くなったらテントに入って、明るくなったらまた自転車こいで、の繰り返ししかしてないので”自分の足で歩く”ってきついです。
3キロくらいで足の疲労がもうピークです。
気温は10℃少し下回ってるくらいでした。
服装がシャツ1枚、ジャージ、サンダルっていう夏な格好だったので、歩くどころか立ってるだけでしんどかったのはよく覚えています。
余りに寒そうに見えたためかお土産屋のおばちゃんがすごい同情した顔でストールくれそうになったことも覚えています。
これ朝ごはん。
最近もう節約とかどーでもいいや、ってなってきてます。
というか物価の上昇に慣れてきて、普通に生活していてもいつの間にか結構減ってるって感じです。
トルコでの節約生活の5倍くらい使ってる気がします。
帰国した瞬間一文無しは嫌なのでもう少し節約を考えようかなと思いました。
チェコ出たら考えようかなと思いました。
プラハ城からの眺め。
どこに行ってもある中華料理屋。
みんなが写真撮っていたから、とりあえず撮った時計。
ここはブダペストで会った人がお勧めしてくれていたバー。
開店前から並んでます。
ビールうまかったです。
雰囲気がすごい良くて、1人で行っても地元のおじちゃんとかが絡んできてくれるので楽しかったです。
ベトナム人マーケットありました。
中国人だけじゃなくてベトナム人もこんなところで頑張ってるんだなー
って思ったので、ここで新しい服買うことにしました。
お尻に空いた穴が再生不能となった古いズボンは強い感謝の念と一緒に破り捨てて、
ついでに長い間お世話になったインドシャツも破り捨ててここでお別れしました。
新しく買った上下。
これレディースですけど。
メンズで自分に合うサイズは無かったです。
あとやったことと言えば、
あまり購買意欲のわかない人形を見たり、
相室のアメリカ人とバーにあったテーブルフットボールって遊びをひたすらやったりしてました。
プラハはそんな感じでした。
もっといろいろあった気がするんですけど、これが記憶力の限界です。
リアルタイムでは、すでにドイツ、フランス、と走って、スイスのバーゼルにいます。
プラハで寒いって思ってたことを鼻で笑いたくなるくらい寒いです。
ここからもう一回フランスに入って、最終目的地のパリを目指す予定です。
なのであと2週間くらいで帰国できます。たぶん。