230日目 ドイツ、シュトゥットガルト~フランス、ストラスブール
シュトゥットガルト出発。
貴重な青空出てます。
レイナーさん宅にはwifiなかったのでスタバでお茶しつつ次の目的地までのグーグルマップを作ってから出発しました。
ドイツwifi結構ないです。
なんかフリーwifiのセキュリティーの問題とかで最近規制が厳しくなったとかなんとか聞いた気がします。どっかで。
天気もあまりくずれることなくいい感じで夕方です。
ただ「夕日きれい」とか思っている暇は無く、
この時思っていることは「早く寝どこ探さないと…」です。寝るのに適した茂みを頑張って探してます。
朝見た天気予報によると、この日の夜は-3℃らしいです。
-3℃ってあまりイメージわかないんですけど、
冷蔵庫の中にあるフリーザー室の中で寝る感じですかね。たぶん。
もう2時以降は寝れる温度じゃなかったです。ガチガチ言いながら祈ってました。
”もうこれ以上気温下がらないでください。”って
朝。
人間以外のすべての生物に畏敬の念がわきました。
”こんな環境で良く生きてるな…”と
あと前輪の横にある紙袋。
これ起きたら置いてあったんですけど、
中身これでした。
半泣きで食べました。
2日連続で晴れるとか…奇跡か…と思いつつサイクリングロード走ります。
ドイツは基本的に普通の車道走っていると横を走る車から
”サイクリングロードは入れ!死にてぇのかボケ!”
って顔でクラクションならされるんでおとなしくサイクリングロード走ってます。
しっかり整備されてて意外と走りやすい。
午後はいつも通りの曇天となり、気温がすごい勢いで下がっているのを感じつつ、
フランス入国しました。
道端の温度計見たら0.6℃。
さすがにこの日野宿したら凍死するかもしれない、って本気で思いました。
まぁしたけど。
今このブログ書けてるということで、凍死はしませんでした。人間は意外と丈夫です。
というか、むしろ昨日よりわずかに暖かかったです。
体感的には2~3℃
冷蔵庫よりやや下くらい。
でも雨は降っています。
サイクリストの中では”ヨーロッパはアドベンチャー性が少なくてあまり面白くない”
ってよく聞きますが、
冬は良いです。毎回の野宿が十分にアドベンチャーなので。
あまり面白くないという点には同意ですけど。
ケバブ屋のおっちゃん。
トルコ人でした。
レイナーさんの話によると、何十年か前にトルコとか東欧諸国からの労働者がたくさん西欧諸国に入って来たそうです。
その名残で今でもたくさんいるんですけど、どちらかというと低所得の人が多くてあまりよく見られていないみたいです。
東欧における中国人に似てますね。中国人の場合はどこにでもいるけど。
ここでも、ちょっとだけトルコ語を話すと「おぉー!」ってなって抱き合います。
懐かしいトルコ人のノリです。
ストラスブール着きました。
全く滞在する気は無く、スルーしようとしたんですけど、途中で女子大生とナースのお姉さん達に話しかけられて、
「うちらの家来なよ!」
って言われたので、当然一寸の迷いもなく行きました。
走行距離
50km
80km
40km
227日目 ドイツ、シュトゥットガルト
昔からドイツの産業の中心地の1つとなっている都市です。
そのせいもあって第二次世界大戦の時にかなり激しく破壊されたそうなんですが、見事に復旧して再び産業の中心地となり今ではたくさんの企業がここに本社を置いています。
なぜここに来たかというと、トルコで会ったレイナーさんがここに住んでいるからです。
レイナーさんは、トルコでめちゃくちゃ急いでいるにもかかわらず道を間違えて予定と全然違うところに着いてしまったときに会い、
次の日一緒にモーニングコーヒーを飲んだ仲ということで、もう大の友達ですね。
しかも、別れた後も東欧の走り方とかお勧めのルートとかヨーロッパで気を付けることとかいろいろアドバイスいただいていて、正確に言うと大の恩人です。
冒頭で書いたシュトゥットガルトについての説明もひとつ残らずレイナーさんから聞いたものです。
プラハで
「プラハ着きました!」って連絡したら
「よし!じゃあ次はシュトゥットガルトだな!俺住んでるし!」
ていう1往復のメールで行くこと決定しました。
ついでにスロバキアで会ったスーさんがお勧めしてくれていた場所でもありますし。
そして着いた日の夜、待ち合わせ場所のメルセデスベンツミュージアム前でレイナーさんと再会しました。
正直この時までレイナーさんが何者か全く知らなかったんですけど、
レイナーさん、ベンツの社員でした。
しかも”いつもは7時くらいに出社だけど今日は10時でいいやー”
ってさらっと言えるくらいの身分の人でした。
というわけで、シュトゥットガルトではレイナーさんがすべてをガイドしてくれたわけです。
いろいろあったので割愛しながら書くと、
まず美味しいご飯食べて、ビール飲み。
山登って
城見て
ドイツの伝統的な村々などをみて、ビール飲み。
クリスマスマーケット行ってホットワイン飲んだり
夜の街を歩いたりしつつ
メルセデスベンツ博物館を見学し、
ジャージなのにVIP待遇で見学し、
何やら立派なベンツゲストブックというものに名前を、というか傷跡を残し、
半端ではなくうまい食事をし
ビール飲んで、
メルセデスベンツミュージアム前でお別れしました。
そんな感じで、3泊4日だったんですけど、レイナーさんのおかげでかつてなく充実した観光しました。
あと何種類ものビールも飲めました。
自分一人だったら間違いなく水道水とか飲みながら50時間以上は室内に引きこもっていたであろう自信あるし、本当に感謝でした。
ベンツ博物館とか車にあまり興味のなかった僕でさえ相当楽しめたので、車好きの人が見たら感動で泣けるかもしれません。
割愛しすぎて全く伝わってない感もありますが、この4日のおかげでシュトゥットガルトだけでなく、ドイツの文化とか人間性とかその他もろもろ好きになりました。
ここ来なかったら今持ってるドイツに対するイメージ、全然違ってたと思います。
それくらいのインパクトあるところなんでぜひ訪れてみて欲しいです。
もし暇だったら。
224日目 ドイツ、フォーエンシュトラウス~シュトゥットガルト
アストリッドさんのお宅で朝ごはん食べて出発。
この日の最高気温は5℃です。
予報では晴れのち曇りなんですが、実際は曇り時々雨でした。
このジャーマンロックシンガーの方から右腕についてるブレスレットもらったり、
こういう銅像と一緒に写真撮ったりして、ささやかに楽しんでました。
ここはニュルンベルグという街。
ここでもWarm Showers使いました。
家探すのに2時間くらいかかったけど。
泊めてくれたヨナーさん。
ヨナーさんもサイクリストでアフリカとヨーロッパ中心に走っているそうです。
しかもリカンベントバイクで。
ヨーロッパは強者多しです。
ニュルンベルグは結構歴史ある町らしくて、ちょっとだけ観光しました。
けど、天気悪くていまいちでした。
このお城の歴史的背景とかなんも知らんし。
晴れていたらきっと綺麗な街並みなんだと思います。
チェコとドイツ、降水率高いです。
高すぎて、天気予報が雨の日は走らないとかわがまま言ってると走れる日が1週間に1日とかしかないので、走り出します。
この日最高気温は4℃。
そして予報通りの雨。
天気予報、晴れのち曇りでも雨降るのにその逆は無いという不条理感じました。
最近は雨降っている状態が普通っていう感覚になってきてます。
あと寒すぎて指の感覚がないっていう状態も普通になってきてます。
気温4℃で、雨で、 自転車乗って山登るって苦行でしかないですね。
というか1番きついのは下り坂ですけど。
きついという感情通り越して無我です。
走っていて楽しいと思うことはほぼないんですが、
それなのに毎日アホみたく7~8時間自転車こいでて、
ストレスでハゲるんじゃないかっていうことが最近の1番の心配事です。
もう寒すぎで、この茂みで寝ました。
そして次の日の朝も雨降ってます。6日連続くらい。
最近雲しか見てないですからね。テントもそろそろカビ生えるんじゃないかって思えてきます。
人生で1番くらいにこの時直射日光に飢えてます。
ドイツの休憩風景、
ミスマッチすぎて最近バックから出す気にもならなかったじっちゃんですが、
しぶとくまだいる。
カフェ兼ベーカリー的なところがたくさんあるのでそういう所で休憩できます。
欲を言えばセブンイレブン欲しいです。米が食べたい。
もっと欲を言えば暖房の効いた部屋であったかい布団にくるまりながら1日中マンガ読んで寝ていたいけど。
まぁ無理なので出発です。
そしたら、晴れてきました。
太陽見るの久しぶりです。
久しぶりの太陽、すごい嬉しかったです。
テンション高めに走り、
警察に補導されたりしました。
普通の国道だったんですけど、いつの間にか車専用道になってたみたいです。
”シュトゥットガルトまでの唯一の国道を車専用にするとか…バカなのか…?”
とか思いつつも速やかに連行されました。
「おめぇにはこの”車専用”マークが見えねえのか!?!?」
って走っちゃダメな標識マークを叩き込まれ、
パスポートチェックとかして、しっかり名前を抑えられた後で、
「でも自転車でシュトゥットガルトに行きたいんですけど。。」って言うと
「お前バッチ持ってるか?」って聞かれました。
最初何かの許可証か何かかと思いました。持っていれば走れる道がある的な。
「え、何ですかそれ?持ってないです。」
「ストリートバッチだよ!持ってないの!?」
「…はい。」
ふー やれやれだぜ、って顔してパトカーから持って来て「これだよ!」ってドヤ顔で見せられた1枚の紙。
おっさん、それ”バッチ”やない、”マップ”や…
しかもマップなら持ってるし。
おっさんのその紙より数倍高性能なグーグルマップ持ってるし。
そして結局グーグルマップ使って教えてくれたルートは”いい加減にしろ”ってくらい遠回りだったので
「オッケー!サンキュー!」
って言ってパトカーが見えなくなった後、即逆の方向に行きました。
国道が走れなくなったので、ドローカルな道を行きます。
でもアップダウンきつすぎて途中の茂みで力尽き 、
パスタ食って寝ました。
次の日の朝。
2重の虹見えます。しかも半球全部見えます。
綺麗だけど雨降ってきました。
なんかろくな標識も無い道を勘を頼りに走ります。
めっちゃ迷いまくり、即座に自分の勘の使い物にならなさに気が付きます。
いろんな人に道聞いて
なんとかシュトゥットガルト着です。
走行距離
110km
70km
90km
80km