235日目 スイス、バーゼル~フランス、ペイセ=ナンクロワ
バーゼル、当初の予定だと1泊だけするはずが、フレディの家の居心地が良すぎて3泊しました。
で、出発したんですが、予想外の長居のせいで日程的に押しているのと割と真剣に腰が痛いのとで
30キロくらい走ってからジュネーブまで電車使うことに決めました。
そしてインフォメーションで
「ジュネーブ行きたいです。」と言ったら。
「バーゼル戻るのがベスト。」と言われ、
舞い戻って来たバーゼル。
実は出発前に電車使おうか少し悩んだんですけど、決めきれずに出発しました。
優柔不断は良くないですね。こうやって無駄に損します。
フレディと鉢合わせたらめっちゃ気まずいなと思いつつ、
窓口で聞いたジュネーブまでの切符の値段、73フラン(8000円くらい)
予想してた値段のおよそ倍。
これ聞いた時は心中かなり動揺したんですが、
「ちょ、ちょっと待ってください…」
とか言うのはダサい気がしたので
”うん、まぁそれくらいが普通だよね。 スイスだしね。”
って顔してノータイムで支払いました。
普通に走っていたら2週間くらいの生活費が一瞬で消える様は見ててなんかすがすがしかったです。
金に物を言わせて着いたジュネーブ。
ですが、電車賃を払った時点で残金ほぼゼロだったのでスルー以外の選択肢がなく、
ジュネーブ市内ど真ん中の公園で野宿をし、
(スイスは基本的に野宿禁止らしいのでお勧めはできません。)
次の日の朝にフランスに再入国です。
そしてギュートの家に向かいます。
ギュートはラオスを一緒に走ったフランス人で
「もしフランスにたどり着いたらまた会おう!」って言ってタイの国境で別れた友達です。
ずっと難しい発音で”ギリアム”って呼んでたんですが、別れる前日くらいに
「みんなこの発音難しいからギュートって呼んでる」って教えてくれました。
それもうちょい早く教えて、って思いました。
ドイツで
「今ドイツだよ。ギュートの家はどこ?」って聞いて
「ここだよ!新鮮な空気!」って返って来た場所がここ。
拡大すると
地形図だと
本気で頭抱えました。
モンブランありますね。
世界の山とか全然詳しくない僕でも知ってる名峰モンブランがやや北に位置してます。
「いや… ここって自転車で行けるの…? 雪とか降ってるでしょ?」
って一応確認したんですけど、
「大丈夫さ!Goodシーズンだぜ!笑」
って返って来ました。
まぁ98%信用してなかったんですけど、ギュートとはものすごく会いたかったので行くことにしました。
目の前にアルプスそびえたってます。
今からこれ登るとか考えると本気で尻込みするくらいの迫力あります。
「ごめん、やっぱり無理だわ」ってメール送ろうか15回以上くらいは考えたんですけど、ここまで来て引き返すのもなかなかめんどくさい気がしたし、しょうがないので行く覚悟決めました。
この日は2~300m標高を上げて、寝床見つけて、マックでギュートに進捗報告メールしました。
そしたら、
「オッケー!迎えに行く!」というメールが入り、
40分ほどして、
「久しぶりー!」って言ってギュートが来てくれました。
4ヵ月ぶりだし、あの山登りたくなかったし、めっちゃ嬉しくて、本気で抱き合いました。
マックで。
車でギュートの家、というかギュートの弟の家に行きました。
そして、そこからの景色。
一体何を見て”Goodシーズン”と言ったのか、と思いました。
ここまでのルートとか真剣に考えていた自分がアホみたく思える眺めでした。
自転車、間違いなく無力です。
宿はギュートの双子の弟のヴィンスがゲストハウスを経営していて、そこ使わせてもらてました。
走行距離
30km
100km