自転車ユーラシア大陸横断記

Cross Eurasia by Bicycle

194日目 セルビア、ベオグラード~クロアチア、イロク

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 ベオグラード出発。

 

こういう道をかれこれ6時間くらい走ってたんですけど、

途中小さい羽アリみたいな虫の大群に何回も襲われます。

 

大群過ぎてもう羽アリの雨。

サングラスないと目が開けられないし、口も開けられないし、それが過ぎ去った後体中に羽アリついてるし、なんか壮絶です。

自然は怖いなって感じます。

 

こいつの捕食者にはもっと働いてほしいです。

 

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 この人は「お金くれよー」って言ってるジプシーのおじさん。

 

ジプシーは服装と家の雰囲気を見ればすぐに見分けられる。

って前に教わってました。

 

確かに他の人より家も服装も汚めです。

 

そしてよく見ると、自分の服装は彼らよりやや汚めです。

 

この時を境にインドシャツ着るのをやめました。

今これをどうしようか考え中です。

 

初めてジプシーの人たちと話したけど、意外といい人達でした。

子供は無邪気で可愛いです。

 

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 この日はガソリンスタンドで野宿しました。

 

これはセルビアのガソリンスタンドでテント張りたいって人向けの情報なんですが、

 

ブルガリアもそうだったけど、セルビアもガソリンスタンドで野宿しようとすると断られることも結構あります。

町の近くとかだと「もう少しで町だからそこ行きな。」

って、もっともなこと言われます。

 

どういう所がいいかというと、町と町の間ど真ん中で、周りに何もない所にポツンと建ってるガソリンスタンドが良いです。

「ここが受け入れてくれなかったら僕はもうそこら辺で野宿するしかないですけど、そうしたら最悪野犬に襲われて死にかねないですねー」

って雰囲気の所は良くOKしてくれます。

 

需要無いと思うけど、ガソリンスタンド選びのコツです。

ただ実際野犬もそんなにいないし、そこら辺で適当にテント張ってもそう簡単に死ぬことは無いと思います。

でもやっぱり安心感が違うので。安心感重要。

 

 

テント張った場所は一応敷地外ということで自炊しました。

3m横ではたばこの火さえ禁止されてるのに、バーナーに点火です。

 

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 さすがにガソリンスタンド1つ吹き飛ばしたら「ごめんなさい」じゃすまなそうなので、軽めの自炊にしました。

 

まぁ本当の理由を言うとただめんどくさかっただけなんですけど。

 

パスタにタイのアユタヤでもらった赤だし混ぜたやつと、インスタントラーメン。

 

要するにお湯沸かして適当に混ぜてればできるのでビール飲みながらでもできます。

 ガソリンスタンドにビール置いてるのもどうかと思ったけど。

 

昔所属していた自転車部に

「ご飯なんて全部レトルトでいいじゃないですかー」

って主張し続ける自転車部らしからぬ奴がいたんですけど、

自分もどっちかというとそれに賛成派です。

 

特に1人で寄ってくる虫とか追い払いながら、いろいろ切ったり焼いたりするのはそんなに楽しいもんじゃないので。

しかもそれでまずかったりしたら目も当てられないので。

 

インスタントが楽だし、うまいし、最強です。

 

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 次の日。

いつも通りハンバーガー食べてたら、おばちゃんが

「Beautiful?(きれい?)」って聞いてきます。

 

セルビアでは美味しさを表現するのに「きれい」って使うのか、おばちゃんが単語間違えてるだけなのか、もしくはおばちゃんが自分の容姿について聞いているのか、わからなかったので、

「Very beautiful!」

って連呼しておきました。

 

だんだん英語通じる人が増えてきてる気はしますが、

セルビアも期待していたほどは英語通じないです。

 

 

次の目的地はブダペストだったんですけど、この日少し予定を変更してクロアチアに行くことにしました。

 

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理由は、回った国を増やしたいから、ではなく、

トルコで会ったレイナーさんがお勧めしていたコースがそっちにあったことを前日の夜に思い出したからです。

 

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急遽変更したので、この日はローカル感漂ってる小さい道が多かったです。

 

こういう道沿いにある町の方が大きい道路沿いにある町より平和そうです。なんとなく。

 

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 これ北海道でも見たことある気がする。

 

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クロアチア国境前の町に着きました。

セルビア料理も食べおさめだし、いい感じのレストラン入りました。

 

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そして何故かピザというチョイス。

 

セルビアでは自炊以外で食べたものが9割くらいハンバーガーだったので、

何でもいいからハンバーガー以外、って思ったらピザしかなかったです。

 

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セルビア出国です。

ドナウ川渡って、

 

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 クロアチア入国。

言語、クロアチア語。通貨、クーナ。首都、ザグレブ

 

もちろんこの時は知らなくて、今(出国後)調べました。

 

この写真撮ってたら入国管理員の人からめっちゃ大きな声で名前叫ばれました。

「なんかやばいことしたかな?」

って思ったら、

「いやーごめん。スタンプ押すの忘れてた笑」

ってだけでした。

 

国境警備員としての唯一の仕事を忘れるなんて、なんかクロアチアも楽しそうだな、

って入国して10mで思いました。

 

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少し走って、クロアチアのお金持ってないことに気が付きます。

 

そしていつも通り、1クーナいくらかわかりません。

近くにあったビールを見たら6~7クーナでした。

 

最近ビールがものすごく安いのでどう参考にするか悩んだんですけど、まぁビール30本買える人が飢え死にすることはないな、って思って200クーナ下ろしておきました。

 

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途中の教会でテント張っていいか聞いたら

「いいけど、中で寝ていきなさいよ。」

って言われて、教会の中のベットを使わせてくれました。

 

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キッチンも使わせてくれました。

 

持ってる食材がマカロニとソーセージとニンニクだけだったので、こういう物が出来ました。

 

何も食わないよりはいくらかまし。って感想です。

 

走行距離

   100km

   130km


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