自転車ユーラシア大陸横断記

Cross Eurasia by Bicycle

186日目 ブルガリア、ソフィア

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マック出発して、市内に行きます。

 

まったく寝れなかったんですが、ブルガリアのマックは長居しても怒られないし、wifi使えて、電源も使えて、宿とそこまで大差ない。

という貴重な情報が入手できたので良しとします。

 

ただ、ご飯食べてデザート食べて次の日の朝ごはんまで食べる、ってやっちゃうと20レフ弱(1300円弱)で、

これも宿代と大差ないです。

 

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 ちなみに、泊まった『ホステルモステル』っていう宿は朝ご飯、晩ご飯つきで18レフ(1200円くらい)だったので、昨日さっさとチェックインしときゃよかったって割と強めに感じてます。

 

あと、ソフィアから次の目的地のセルビアまで、途中にはおそらくもうマック無いです。

 

そして外。雨降ってるし恐ろしいくらい寒いです。

 

雨降ってて寒いっていうのはサイクリストが、というか僕が1番嫌いなやつで、

加えて風強かったりしたら、もう絶対走るのやめます。

 

天気予報を見るとこの先雨だらけだし、晴れるまでは絶対に宿を出ない、って決意を固めました。

 

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彼は韓国人サイクリストのミンさん。

 

一時帰国を挟んで、もう4年くらい旅しているそうです。

猛者中の猛者。

 

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「ブルガリアで自転車買い換えたいなー」

って言っていたので 2人でソフィアの自転車屋回ってました。

雨の中。

 

これを観光と呼んでいいのであれば、この日は3時間くらい観光しました。

そんなに楽しくはないです。

 

で結局何も買わず。

良い自転車屋は何件かあるんですが、なんとなくしっくりこなかったみたいです。

実際そんな感じでした。

 

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宿には日本人もたくさんいて、仲良くなった人が晩ご飯に誘ってくれました。

ブルガリア料理食べに行きます。

高級なやつ。

 

 3人で行ったんですけど、予想以上に高級でみんな若干ぎこちなかったです。

僕はパジャマのまま行ってしまったし。

 

というか滞在中常にパジャマだったけど。

いつでも寝れる、という安心感があります。

 

そして、出てくるものが未知すぎて楽しかったです。

 

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そしてめっちゃうまかった。

たまにはこういうの良いなって心から思いました。

 

高いって言ってもワインとか、よくわからないウイスキーとか飲んで、

大量に肉食って、1人20ユーロくらいです。

 

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右の彼は宿にいたサイクリストのリノ。

 

めちゃくちゃ陽気。

写真見せながらその時あったエピソードをすごい楽しそうに話してくれます。

 

話してる割合が自分とミンさんが合わせて1だとすると、リノ単独で20くらい。

 

なんとなくそうだろうと思ってたんですけど、イタリア人でした。

 

ただ、目的意識を強く持って旅しているなーと思いました。

 

「何でイランに行ったんだ?」

って聞かれて、

「楽しそうだったから」

ってアホ面で答えた自分に対して

「俺はな、イランって国をまだテレビのディスプレイの中でしか見たことがないんだ。だけど実際世の中って……(この間20分くらい。聞き取れたのは10%未満)……だからイランに行きたいんだ。」

って。

ミンさんと自分が出してる

「そろそろ話題変えません?」

って空気をものともせずに話し続けるくらいしっかりとした目的意識を持ったサイクリストです。

 

とにかく彼の熱意は伝わってきます。

 

イランだけでこれだから旅全体の目的を聞くのはやめておこう、ってたぶんミンさんも思ったと思います。

 

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次の日。

雨だし、めっちゃ寒い。

もう毎日めっちゃ寒い。

 

ミンさんと

「今日…行きます?」

「え、行かねぇ笑」

「ですよね笑」

って受付に延泊の申し出をしに行ってるのを横目に出発準備を進めるリノ。

 

そして出発直前、すべての荷物が積み終わって、さあ行く!って時

急に真剣な顔になって、地面に座ってお祈りを始めるリノ。

 

それまで楽しく話してた僕らも一切言葉を発せずにじっと見てた。

たぶん5分くらい。

 

たぶん他のバックパッカーは「何してるんだ?」って感じたと思う。

 

でもこの気持ちはよくわかる。

「今日も1日生きて目的地に着かせてください。」

って彼が祈ってるのがわかった。

これがもう最後になる可能性もあるって、覚悟を決めてる感じ。

 

1日何十台もの車に抜かれて、もしその中の1台が自分を轢いたらあっけなく死ぬかもしれないし。

 

そのお祈りはすごい気持ちがこもっていて、

彼にとって、というか自分たちにとってその5分間がものすごく大切な時間に感じて、

心打たれたというか、涙でそうでした。

 

自分らがやっていることはこういうことなんだな、って改めて感じさせられて。 

自分もわかってはいても、彼ほど真剣にそれと向き合ったことがあったかというと、無かった気がします。最近は特に。

「たぶん大丈夫」

ってスタートしてました。

 

リノは自分のやっていることのリスクをしっかり受け止めていて、

その上で、旅を楽しんでます。

 

むしろ、だからこそ楽しめてるんだと思いました。

きっと目的地に着いた時の喜びもすごいだろうから。

 

見習いたいなと思いました。

この先なんとなく旅を続けてしまうのはもったいないので。

彼ほどじゃなくても、毎日しっかり自分のしていることのリスクを考えて、それを乗り越えられたことに感謝しながら走ろう、って思いました。

 

 

まぁ、そんなことを考えて引きこもっていたら1日終了です。

 

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ソフィアに滞在した3日間。

ホステル内滞在時間は、ここにいるたくさんの旅行者の中でもベスト3以内には入れる気がします。

 

もし自分よりホステル内滞在時間の長い人がいたら、その人はたぶん旅人じゃないか、体調崩して寝込んでいるかだと思います。

ちなみにミンさんもベスト5には入ると思います。

 

朝ごはんはバイキングなんですけど、こういう時に人のがめつさがでます。

写真の皿は僕のです。

 

寒すぎて出発したくないんですが、ここでだらだらすると旅の終盤で下手すると寒さで死にかねないと思うので、明日は絶対出発します。

昨日もそう思ってたけど。

 

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