167日目 トルコ、エルズィンジャン~ギョレメ
エルズィンジャン手前のガソリンスタンド。
「どこに張ってもいいよ!」
って言ってくれたので、ここにテント張ろうと思いました。
というかもう張って、寝る準備はほとんど整えてました。
そしたら、このガソリンスタンドにいたトラック運転手が
「俺今からアンカラまで行くけど、乗ってく?」
って言うので
「お願いします!!!」
って言って過去最速のスピードでテント片づけてトラック乗りました。
いささかの躊躇もなかった。
たくさんブドウくれます。
さすがにアンカラまで行ったらトルコ半分車じゃん、って言われそうだし途中のスィバスって街まで乗せてもらうことにしました。
260キロくらい乗せてもらって、スィバスに着いたのは夜12時くらい。
3日はかかると思ってた道のりだったので本当にありがたかったです。
お礼にネパールで買った数珠あげました。50円の。
いつもお礼には適当な所持品あげてます。なのでどんどん所持品減ってます。
ネパールで無駄にいっぱい買っちゃったアクセサリーとかガンガンあげてます。
絶対使わん、って思ってたけど買っておいてよかったです。
公園に行って、そこにいた大学生風の人たちに
「ここにテント張っていい?
って聞いたら
「ダメ。オリンピック東京になったから」
とか冗談言われながらも、
「ここはスプリンクラーで濡れるからこっちの方が良いよ」
って言われてフットサルコートの中でテント張りました。
あとピーナッツくれました。
夜。
「あ、雨だ!3週間ぶりの雨だ!」
って思ったらスプリンクラーでした。
朝一でテント乾かしてます。
オリンピックの恨みかなって一瞬思いました。
まーそんなことは無いと思います。たぶんスプリンクラーのカバー範囲を甘く見てたんだと思います。
朝ごはんピーナッツだけだとさすがに無理だったので走り始めてすぐレストラン行きます。
良いレストランだとフランスパンいくら食べてもいいので、4リラ(200円)のスープとパンを1:10くらいの割合で食べてたら、おじさんがチーズとオリーブとチャーイくれました。
なので、パンはバケツごとおかわりしました。
この日は向かい風強い日でした。
というかトルコ、今のところ毎日向かい風です。この時期は常に西から東に風が吹いているって聞いて泣きたくなりました。
でも1つ気づいたことがあって、夜と朝は風が弱いみたいです。
なので朝早く起きて風が強くなる前にいかに距離を稼ぐかが重要です。
風が強い日中はチャーイでも飲んで昼寝してるのが1番って気づきました。
そんな場所無いんで走るしかないんですけど。
Gemerekって小さい町で力尽きました。
「テント張る場所ありますか?」
って聞いたら
「あいつに聞いた方が良いぞ!」
って言うのが3回くらい繰り返されて、この町の町長さんまでたどり着きました。
町長のユスフさん。と、なんかすごい黒いですけど僕です。
きっとシャワー浴びればもうちょっと白くなると思います。
町の雑誌記者が来て一緒に話したり写真撮ったり、
この本もらったりしました。
どう少なく見積もっても2キロくらいあります。
あとちっちゃく記事になったみたいです。
良く知らないけど、後日ユスフさんから「記事になったよー」って連絡きました。
でもあの雑誌記者の人とはしょーもない話しかしてないので一体何が記事になったのかは謎です。
「今日は僕の友達の家に泊まりなさい」
ってなって、彼の家に泊まることになりました。
彼はこの町の警察官のサメットです。
そしてルームメイトのアメット。名前覚えやすい。
めちゃくちゃ良い2人です。英語あんまり話せないけど。
4日ぶりに温かいシャワー浴びました。
「お前さ、プレステできる?」
ということで、結局夜2時くらいまで3人でウイイレやってました。
ずっとトルコ対日本。
本当にお世話になりました。
衝撃だったのは彼ら22歳で僕より下だったってことです。
ウイイレやりすぎたせいか、最後に服の交換しました。
半袖のシャツが長袖のシャツになりました。もう秋ですし。
あとトマトとりんごもくれました。
もらったサメットのシャツは大活躍してます。これで街歩いても全然恥ずかしくないし、時期的にも長袖シャツがちょうどいい感じです。なんなら今も着てます。
1つ問題があるとすれば、季節とか関係なくサメットは僕のシャツ小さすぎて絶対に着れないってことくらいです。
そんなことしてたら出発は10時くらいです。風強い。
出発してすぐ登り続けて1300mの峠越えます。
出発地点がすでに1000m近いのでそこまで苦じゃないけど。
やっと下れる、と思ったらその後地平線まで上り坂が続いてて発狂しそうになります。
ここはカイセリっていう街。
トルコの真ん中あたりまで走って来て気づいたんですけど、トルコ先進国すぎて自分が着てるぼろきれみたいなインドシャツが浮いてきてます。
見た目がぼろきれに加えて、毎日着てるのにイランのアスカルさんちで洗って以降もう10日以上洗ってなくて、なんかもうひどいです。
所持品の中で唯一サングラスだけは先進的な雰囲気があるので、これだけは手放せません。特に大都市。
センサー式の洗面台が久しぶりすぎて困りました。
「え…蛇口は?」って
手をかざしたら水出てきて
「おぉーすげー!」ってなる。
看板も日本人にやさしい。
郊外にある大きな公園で野宿です。
ピクニックしてる人たくさんいます。
パンク修理してるといろんな人がいろんな物くれるので、修理し終わる頃には夕ご飯も終わってました。
次の日もメロン食べたり、トマト食べたりしながら走ります。
このトマトがとんでもないうまさでした。
あとは、
「マーガリンって常温保存、というか30℃くらいで放置してていいんだっけ?」
って思いながら5日前に買ったマーガリンとパン食べます。
若干変質してたけど、その後特にお腹も問題ないし、たぶん大丈夫です。
そんな感じで走って、ギョレメ着です。
走行距離
110km
110km
60km