143日目 ネパール、ポカラ
ポカラ6泊目。
綺麗で、うるさくなくて、暑くもなくて、インドからここに来るとオアシスです。
ヒマラヤの国だけあってトレッキング用品が充実してます。しかもすごい安い。
こういうアウトドアショップ好きです。
日本だとめちゃくちゃ高くてなかなか買えないけど、ネパールだとウソみたいに安いので、トレッキングに来る人だったら道具を現地調達した方が良い気がします。
こんな綺麗なスーパー、インドじゃありえないですからね。
というかスーパーなんてほとんど無かったです。
レイクサイドに立っている建物の6割くらいはゲストハウスかホテル、残り4割はバーとかおしゃれなレストランとかお土産屋、アウトドアショップなので完全に観光地な雰囲気です。
ポカラに着いた日。
バスを降りた所に宿の客引きがいて、そこでシングル500ルピー(500円くらい、ほとんど同じ)の宿を教えてもらったので、とりあえず名刺だけもらって、レイクサイドに行きました。
ポカラの情報、というかネパールの情報が何もなかったんですけど、バラナシで「ポカラに着いたらまず湖沿いに行きな」って教えてもらってたので、行ってみました。
そうしたら、もう選ぶのがめんどくさくなるくらい宿がたくさんあったので、バス降りたところで教えてもらった宿に行きました。そこでもう一回値段を聞いたら
「シングルは700ルピー」
って言われたので、
「おいおい、嘘つくなよ バス停では300ルピーって言ってたじゃん」
って嘘ついたら350ルピーになりました。
眺めがいい。
でも、結局この宿はすぐ出て偶然見つけた日本人宿『サンタナポカラ』に行きました。
ここ、オープンしてまだ10日目とからしくて自分が3人目の客らしいです。
眺めもいいし、綺麗だし、オーナー夫婦の、ぜんさん、もみじさんがとてもいい方々なのでお勧めです。いつも手作り料理をふるまってくれます。
ドミトリー、250ルピー(ローシーズン)だけど、ドミトリーに自分一人だったのでめちゃくちゃ快適。
そうやってサンタナポカラで過ごしていたら、ネパール人サイクリストのニャーワン(これ発音難しい)から連絡きました。
彼はだいぶ前に中国の成都で知り合ったサイクリストです。お互い別々のルートだったので一緒には走ってないけど、彼はそこから青海省に行って、チベットを横断してネパールにたどり着いたすごい人です。
チベットは普通外国人入れないので自分はビビってかすることさえできませんでした。彼の話を聞いていると、ほとんど警察からの逃亡記ですごい面白いです。
ちょうど自分がインドにいるときにネパール着いたって言っていたので「じゃもう一回会おう!」ってなりました。
実はネパール来た目的はほとんど彼と会うためです。
で、彼のお父さんがポカラで『サンパダイン』ってホテルを経営してるらしくて
「うちのホテル来ればいいのに、そしたらタダで泊めてやるって父さんが言ってるのに」
って言われました。
「いやいや申し訳ないから大丈夫。けどまー、見るだけね」
って言って行ってみました。
そうしたら、
なにこれ、、めっちゃ高級ホテルやん。
見て即「ここに泊まりたいです!」って言いました。
値段聞いたら、普通なら1泊3500ルピーの部屋らしいです。過去最高額。
やっぱり持つべきものは、父親が高級ホテルを経営していて、さらにこれから自分が行くであろうところに住んでいて、かつサイクリストの友達だなと感じました。
しかも5日後からニャーワンがオーナーになるそうです。
『SANPDA INN』 URL:http://sampadainn.com/
ここ、ものすごくお勧めです。何しろオーナーのニャーワンの人格が素晴らしく良いです。あと他のスタッフたちも親切で礼儀正しくて、フレンドリーで居心地最高でした。
ポカラには宿たくさんあるけど、安く済ませたいなら『サンタナポカラ』多少高くてもクオリティ重視なら『SANPDA INN』をおすすめしたいです。
他を見てないから何とも言えないけど。
あと朝、昼、晩、ご飯を出してくれます。タダで。
ありがたいをとっくに通り越してもはや申し訳なさでいっぱいになります。
そういう訳もあってポカラでは沈没ぎみです。
バラナシで会ったロシア人たちと再会したり、山に登ったりボート乗ったり、おしゃれなカフェで朝ごはん食べてみたり、観光もそこそこしました。
これ360ルピー(360円くらい)もしたけど。
メニュー見た瞬間「うわ帰りてぇ…」って思いました。
でも「日本人がメニュー見て逃げ出したぜ」って言われるのは嫌なので、頑張って注文しました。
まあ絶対中国人だと思われてると思うけど。
ポカラは中国人ばっかりです。日本人はあまりいません。
中国人はだいたい好きだからいいけど。
こういうのは安くてうまい。
あと日本食がめちゃくちゃうまい。これは高い。350ルピー
それとネパールに来たもう一つの目的は自転車を直すことです。
とりあえず、前後のタイヤに穴が開いて走行不能状態にまでなりました。あと新品予備チューブもゼロです。
めちゃくちゃ探しました。ニャーワンのお父さんが車出してくれたりして。ポカラ中の主な自転車屋はたぶん全部見たと思います。
けど、ネパールはマウンテンバイクばっかりで自分の自転車のホイールサイズ(700ⅽ)に合うタイヤは1つも無かったです。
たぶんカトマンズにも無いってみんなが言うので、結構絶望しました。
これはもしかしたらトルコくらいまで行かないと無いかもしれない、、ってなって本気で旅の計画の練り直しを迫られました。
かなり悩みました。計画を練り直そうにもこれは結構やっかいで、時間的な制限もあるしどうれり直せばいいかさっぱりわからず、途方にくれました。
そうやって悩んでいたらニャーワンが
「俺ので良ければあげるけど、使う?」
って言ってくれました。
しかもそれ、世界中のサイクリストの中で最強と言われているシュワルベのタイヤです。
6000キロ走った後とは思えないほど、頑丈そうなやつ。
結局、それを貰いました。
他にもチューブ、パッチ、その他いろいろ必要だったものをすべてくれました。
「俺も旅の最中たくさんの人に助けられたから当然だ」
って。
この感謝の気持ちを表現するための英単語を知りません。
本当に救われました。
この時は本当に自転車旅って何だろう?ってこととかいろいろ考えたけど、まじめなことを書いてもそんなに面白くないので書かないでおきます。
あ、でもカトマンズまではバスです。もう予約しちゃってたのでしょうがないです。
「キャンセルできるよ!」って言われたけど「いや、大丈夫!」って即答でした。