自転車ユーラシア大陸横断記

Cross Eurasia by Bicycle

131日目 ブッタガヤ

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ブッタガヤ4泊してます。

本当は2泊で出る予定だったんだけど、思った以上にのどかで居心地がいいので長居しました。

 

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とりあえず自転車装備に限界が来てる、というかタイヤがもう穴だらけなので、補強作業しました。

きれいに洗って挟まってる石とかガラス片とか全部取り除いて、内側にテープ張ったり大きめの穴にはパッチ張ったりしてほとんどの穴をふさぎました。

 

なかなか不安だけど、相当補強したんでたぶん大丈夫だと思います。

逆にこれで走り出してすぐパンクとかしたらショックすぎて立ち直れないと思います。

 

それと予備チューブがないのも結構ヤバい、って思って荷物全部ひっくり返して探してみたら、奥底からかなり前に「これもう修復不可能だろ…」って修理を諦めたチューブが1つ出てきたのでそれを頑張って直して使えるようにしました。

とりあえず安心です。

 

いや…正直やばいと思う。そのチューブもう9か所穴空いてるし。

 

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新しいタイヤ欲しくて、一応ブッタガヤにある自転車屋見たけど、ここで装備を整えるのは不可能でした。

まぁわかってたけどね。

インド入ってから今まで変速ギアのついてる自転車1台も見てないし。

 

もはやこの国に存在するのか怪しくなってきました。

いやもう無い気がします。

 

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そんな思い悩んでもしょうがないので、ここでは珍しく引きこもらずに観光を頑張りました。

世界遺産のマハボディ寺院。

 

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寺に入るのは無料だけど、カメラの持ち込みが100ルピーかかります。

一応世界遺産だし。

 

それと、ここ1ヵ月くらい前に爆発テロありました。その影響で今観光客が少ないみたいだし荷物チェックとかがやたら厳重です。

 

しかも何故かその影響で、マハボディ寺院前のお土産屋とかいくつかの建物が政府から強制的に取り壊されたらしい。

 

取り壊された店のおじちゃん、すごい悲しそうな顔してたのでそのおじちゃんからお土産買いました。

ものすごい勢いで値切ったけど。

 

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仏教の聖地なので世界各地からお坊さんが集まってます。

 

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中国、チベット、タイ、ミャンマーなどの寺があって、日本の寺もあります。

 

ここまでが3泊目。

次の日は絶対にスタートしようと思ってたんですけど、この日の夜に日本人の方と会って「明日一緒に観光しよう!」って誘われたので、4泊目が決まりました。

 

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市内は見たので、ブッタガヤ郊外を彼のバイクに3人乗りして周ります。

彼の名前はシバって言います。

「僕はすごい良いガイドだから!そう地球の歩き方に書いてくれよ!」って歩き方への掲載を希望してたので、もしよかったら誰か載せてあげてください。

たまにお土産とか葉っぱを勧めてくるけど、実際いいやつです。

 

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一緒に回ったあきとさん。良いカメラ持ってて羨ましい。

若干お腹痛そうでした。

あと3人乗りはけつすごい痛いです。

 

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ブッダが修業した山。

結構登ります。普段自転車に乗ってばっかりだと歩くのきついです。

 

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トトロの木って呼ばれている木。

 

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セーナ村。

ここは何もなくて物乞いばっかりいます。

『吸い込まれそうな青空の下には緑色の小麦畑が広がり、風が林を通り抜け……』(地球の歩き方)らしいですけど、「物乞いしかいないじゃん。。」って言って帰って来ました。

 

この3か所回って、一人400ルピー。高いのか安いのかわからない。

 

ただ、あきとさんも一人旅なので観光はいつも一人だったけど、人と観光するのはやっぱり楽しい!ってところは激しく一致しました。

 

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ブッタガヤは静かだけど、やっぱり観光地なので、いろいろな詐欺まがいなこともあります。

1番多かったのが、「ここは孤児たちの学校だ」って言われて学校に案内されて、そこで子供たちと少し話して、「じゃあ寄付お願いします」ってやつ。

 

ブッタガヤ来た初日に、これがあって胡散くさかったので払わないで帰って、調べたら、そういう詐欺の手口があるらしい。

 

もちろん、子供と遊んで楽しかったら少しくらいお金渡してもいいと思う。気持ちの問題だし。

 

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ただ詐欺だと知ってからそれを思い返すと、かなり醜い。

孤児じゃない普通の子供集めて英語を仕込んで、観光客と遊ばせて金とろうって魂胆がわかっちゃうと最初声をかけてきた小さいお坊さんとか憎たらしくなるし、少し話したかわいい子供とかも、正直醜く感じる。

 

で、この日も似たような学校に案内された。

説明してたこの人はまじめそうだったし、もしかしたら本当に孤児たちの学校だったかもしれないけど、嘘か本当かなんて見分けつかないし。

どっか1つでも詐欺をしてると分かると全部信用できなくなるってやつ。

 

ということで、寄付の話になってすぐ外にでた。

「あなたはこの活動に少しでも協力したいと思わないのですか!?」

「うん。」

って言って外にでた。

 

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本当のそういう学校もあると思う。けど、詐欺も多いと思う。

寄付名簿みたいなの見せてもらったけど、寄付金額、500ルピーとか1000ルピー、10000ルピーって異常に高額だったし。

自分が寄付するとしたらたぶん30ルピーくらいだよな…って思った。

 

ブッタガヤに行く人は気を付けてほしいです。

 

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泊まっている宿は、TARAゲストハウスっていう宿です。

ここはものすごくおすすめです。中心部からちょっと離れてますが、とにかくおすすめ。

 

実はここに泊まっている間にトラブルがありました。

自分の自転車に着いてたサイクルコンピューターが無くなるっていうトラブル。

ちゃんと手元に置いておかなかった自分がだいぶ悪いんだけど、チェンマイで買ったばかりのやつで、マジかよ…って思いました。

 

それで、宿の人にそれを言ったら「それは大問題だ!」ってなって、子供も総出で全員で探してくれました。しかも夜なのに。相当長い時間。

「たぶん誰かに盗まれたから出てこないと思う。大丈夫、明日警察行って盗難届書いてもらうし」

って言ったら、ものすごい謝られた後で

「お前警察行ったら、賄賂求められたり、手続きがなかなか進まなくてめちゃくちゃ大変だぞ。これはこっちの責任だから俺が弁償する。」

って言って。

サイクルコンピューター代1500ルピーを渡されました。

 

1500ルピーっていったら大金です。

それだけじゃなくて、その時の宿に人の対応が感動するほど誠実でした。

「自分が取って手元に置かなかったのも悪い」

ってこっちが言っても、「こっちのミスだ。申し訳ない」って言って絶対そこにはないだろ、ってところまで宿中探し回ってくれました。

 

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なんかうまく説明しきれてないけど、感激するほどここはお勧めです。

部屋もトイレもきれいで、wifiつきで1泊200ルピー(ローシーズン)です。

水シャワーだけど、タンクが外にあるせいか昼間は水の温度が気温と同じくらい(36~37℃)になるのでほぼホットシャワーです。

 

TARA Guest House  

e-mail:tarabadhgaya@yahoo.com

 

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でももらったお金は申し訳ないので、部屋に置いたままチェックアウトします。たぶん。

 

という訳でまたサイクルコンピューターがなくなりました。次どこで買えるか全くわかりません。

 

まぁでもいいです。あれ気にしながら走るの疲れるし。

意外と無いのも気楽で好きです。

 


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