32日目 湖北省、武漢~湖北省、宜昌
武漢には3泊した。思ったよりも大都会だった。なにしろマックがあるし。
泊まった探索者ユースホステル。1階は綺麗でいいところ。
3階の一番安い部屋。ドアがない。ここに30人くらいが寝てるけどプライバシーのなさがすごい。あと雨が降ると雨漏りする。
なんか野戦病院みたい。
武漢から重慶までは船で行こうと思っていたので、船便について聞いてみたら宜昌まで鉄道でそこから船らしい。
自分の中で武漢から船と決めていたのでかなり迷ったけど、それなら宜昌まで走ることにした。
武漢では毎日熱干面を食べる。汁がなくて麺にゴマダレみたいなのをかけて食べるやつだけど、安くてうまい。さすがに最後の方は飽きてきたので熱干面をおかずにご飯を食べてた。
走る気は全然なかったのでモチベーションはかなり低かったけど出発。
5月1日は中国の祝日なのであちこちで花火を上げたり、爆竹を鳴らしたり、結婚式をしてる。心なしかみんなテンションが高い。走っているとよく応援される。
宜昌まで3日で行く予定だったけど、走っていたらなんか行けそうだったので2日で行くことにした。
日中は気温が軽く30℃を超える。暑いし砂埃で目が痛い。
鉄道を使っていたら今頃宜昌でくつろいでいる頃かと思うと泣けてくる。
夕方ガソリンスタンドで野宿交渉をしたら即OKだった。
暇なので農作業を手伝う。そら豆みたいなやつを摘んで袋に入れる。
「写真撮っていいですか?」って聞くと「おう!もちろんいいぞ!ばかやろー」って言われた。
『ばかやろー』と『よーし』は中国のテレビで日本人がよく言っているのでわかるらしい。そら豆を袋に入れると「よーし」って言ってくれるので摘みがいある。
いろいろ話した。大学の話とか旅行の話とか、尖閣諸島の話にもなったと思う。90%以上聞き取れなかったけど。
次の日、走っていたら中国人の自転車乗りたちと会った。三峡大学の3年生。この連休で武漢から宜昌まで走っているらしい。
結構いいペースで走ってた。
目的地同じだし一人で走るより速そうなので一緒に走る。
飯。
中華料理は大勢で食べるとほんとに楽しいし、いろいろ食べれて良い。
夕方になるとかなり疲れてくる。
かなり疲れてるはずなのに、わざわざ港によって重慶までの船のチケットを買うのを手伝ってくれた。本当にめちゃくちゃ助かる。自分一人だったら結構苦戦してたであろうチケット購入が3分で終わった。そもそも自分一人だとどこに行けばいいかもわからなかったし。
みんな宜昌が出身地で幼馴染らしい。「俺の家があそこで。あいつの家が向うの通りで…」って感じで案内されながら走る。それで1人づつ自分の家に帰っていく。1日だけだけどこの輪の中に入れてもらえたことに感謝する。
そんなこんなで、今は三峡大学の学生寮でお世話になってる。
走行距離
168km
181km