自転車ユーラシア大陸横断記

Cross Eurasia by Bicycle

238日目 フランス、ペイセ=ナンクロワ

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次の朝、フロントにギュートがいると思ったら双子のヴィンスでした。

似すぎです。

 

Peisey-Nancroixの『Le Bon Air』という宿。

ここお勧めです。スキーのシーズンと夏はかなり人が来るらしいです。

 

けどこの時ははシーズンオフで営業してません。

なので設備すべて「もう自分の家だと思って使って」と言われました。

 

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今このゲストハウスにいるのはギュートヴィンス兄弟、あとここのレストランでシェフをしているユアンです。

 

営業してないのでかなり暇そう。

 

ギュートは大工さんです。

で、この時期は仕事が少ないらしくて、要するにこの建物内にいる人一人残らず暇です。

 

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 ギュートからTシャツもらいました。

ラオスのバンビエンで一緒にデザイン考えたやつ。

 

日本に帰ったらパジャマになる気しかしませんが、嬉しかったです。

お礼にタイのアユタヤでもらった魂Tシャツあげました。

 

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ユアンがいるので毎日昼夜ご飯はやたらクオリティ高くて、めちゃうまいです。

 

朝は全員毎日胃が持たれているので、コーヒー飲むだけになります。

 

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ペイセ=ナンクロワは村人みんな顔見知りなんじゃないか、くらいに山の中の小さい村で買い物に行くときは車で30分かけて山を下りる必要があります。

 

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ユアンと街に買い物行きました。

フランスはチーズとかワインとかハムの種類が無数にあるんですけど、本職のシェフがいるので美味しいやつを選んでくれます。

 

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2泊して出ようと思っていたんですが、3日目の朝は豪雪でした。

 

「今日は山降りるの無理だ。」

ってことで3泊目が決定しました。

 

外に出れないので、みんなですごい勢いで引きこもってました。

 

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コーヒーマシン。一回ごとに粉入れ替える必要あります。

 

適当なお酒作って遊んだり、

 

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一緒にチーズフォンデュ作ったりました。

自分の役目はほぼ皿洗いですけど。

 

この日だけでヨーロッパ生活換算でも3週間分くらいのチーズ食べました。

 

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あとギュートに木工旋盤の使い方教えてもらってこれ作りました。

 

最初ワイングラス作るつもりが、ミスに次ぐミスで完成形はショットグラスでした。

 

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次の日の朝、豪雪でした。

 

「ここ周辺の交通機関すべてマヒだわ。」

ってことで4泊目が決定しました。

 

”本当に下山できる日は来るのか…?”という不安がよぎってきます。

 

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まぁ見事にやることないので、日本のアニメ映画見たりしてました。

ギュートのお気に入りは『もののけ姫』です。

 

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夜は仲のいい村人どうしで宴会したりし、

 

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次の日、快晴。 

 

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下山できそうなので出発です。

 

最後に言われました

「また帰って来いよ。ここはもう一つの家なんだから。」

って。

 

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235日目 スイス、バーゼル~フランス、ペイセ=ナンクロワ

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バーゼル、当初の予定だと1泊だけするはずが、フレディの家の居心地が良すぎて3泊しました。

 

で、出発したんですが、予想外の長居のせいで日程的に押しているのと割と真剣に腰が痛いのとで

30キロくらい走ってからジュネーブまで電車使うことに決めました。

 

そしてインフォメーションで

ジュネーブ行きたいです。」と言ったら。

バーゼル戻るのがベスト。」と言われ、

 

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舞い戻って来たバーゼル

 

実は出発前に電車使おうか少し悩んだんですけど、決めきれずに出発しました。

優柔不断は良くないですね。こうやって無駄に損します。

 

フレディと鉢合わせたらめっちゃ気まずいなと思いつつ、

窓口で聞いたジュネーブまでの切符の値段、73フラン(8000円くらい)

予想してた値段のおよそ倍。

 

これ聞いた時は心中かなり動揺したんですが、

「ちょ、ちょっと待ってください…」

とか言うのはダサい気がしたので

”うん、まぁそれくらいが普通だよね。 スイスだしね。”

って顔してノータイムで支払いました。

 

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普通に走っていたら2週間くらいの生活費が一瞬で消える様は見ててなんかすがすがしかったです。

 

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金に物を言わせて着いたジュネーブ

 

ですが、電車賃を払った時点で残金ほぼゼロだったのでスルー以外の選択肢がなく、

 

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ジュネーブ市内ど真ん中の公園で野宿をし、

(スイスは基本的に野宿禁止らしいのでお勧めはできません。)

 

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次の日の朝にフランスに再入国です。

 

そしてギュートの家に向かいます。

 

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ギュートはラオスを一緒に走ったフランス人で

「もしフランスにたどり着いたらまた会おう!」って言ってタイの国境で別れた友達です。

 

ずっと難しい発音で”ギリアム”って呼んでたんですが、別れる前日くらいに

「みんなこの発音難しいからギュートって呼んでる」って教えてくれました。

それもうちょい早く教えて、って思いました。

 

ドイツで

「今ドイツだよ。ギュートの家はどこ?」って聞いて

「ここだよ!新鮮な空気!」って返って来た場所がここ。

 

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拡大すると

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地形図だと

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本気で頭抱えました。

 

モンブランありますね。

世界の山とか全然詳しくない僕でも知ってる名峰モンブランがやや北に位置してます。

 

「いや… ここって自転車で行けるの…? 雪とか降ってるでしょ?」

って一応確認したんですけど、

「大丈夫さ!Goodシーズンだぜ!笑」

って返って来ました。

 

まぁ98%信用してなかったんですけど、ギュートとはものすごく会いたかったので行くことにしました。

 

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目の前にアルプスそびえたってます。

今からこれ登るとか考えると本気で尻込みするくらいの迫力あります。

 

「ごめん、やっぱり無理だわ」ってメール送ろうか15回以上くらいは考えたんですけど、ここまで来て引き返すのもなかなかめんどくさい気がしたし、しょうがないので行く覚悟決めました。

 

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この日は2~300m標高を上げて、寝床見つけて、マックでギュートに進捗報告メールしました。

 

そしたら、

「オッケー!迎えに行く!」というメールが入り、 

 

40分ほどして、

「久しぶりー!」って言ってギュートが来てくれました。

 

4ヵ月ぶりだし、あの山登りたくなかったし、めっちゃ嬉しくて、本気で抱き合いました。

マックで。

 

車でギュートの家、というかギュートの弟の家に行きました。

 

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そして、そこからの景色。

一体何を見て”Goodシーズン”と言ったのか、と思いました。

 

ここまでのルートとか真剣に考えていた自分がアホみたく思える眺めでした。

自転車、間違いなく無力です。

 

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宿はギュートの双子の弟のヴィンスがゲストハウスを経営していて、そこ使わせてもらてました。

 

走行距離

   30km

   100km

 


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233日目 フランス、ストラスブール~スイス、バーゼル

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2人の家はシェアハウスでした。

6人くらいで生活してて、自転車好きな人も多くて、そんな感じの話してました。

 

”いつ帰るのか?”って聞かれた時、1週間前くらいからずっと

”あと2週間くらいかな。”って答えてたんですけど、切りがないのでここで航空券買うことにしました。

 

まず終わりを決めて、これ以降の予定をすべてそっちに合わせるという作戦です。

 

という訳で、半分勢いで帰国の便購入しました。

特に根拠はなく11月28日の便にしました。 

 

このブログ、リアルタイムとは1週間ちょっとくらい時差があって、この時はこれで全然間に合うと思ってました。

 

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終わりが決まったし、そんなにもたもたしないでストラスブールを出ました。

スイスのバーゼルに向かいます。

 

何故バーゼルかというと、中国の昆明で会ったフレデリックがそこに住んでいるからです。

 

英語の先生として昆明来ていたフレデリックとは20分くらい話しただけで大したやり取りはしてなかったんですが、

「スイスに来ることあったら連絡してよ」って言ってアドレスをもらっていました。

 

最近そのことを奇跡的に思い出して、6か月ぶりくらいにした

「そういえばスイス近い!」

って急なメールに

「よしうち来い!」

って即返信をくれるくらい、フレデリックはいい人です。

 

 

ストラスブールからバーゼルまで100キロちょっとなので、

「余裕で今日中に行ける!」

とフレデリックには言ってありました。

 

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僕の場合そうやって急いでいるとかなりの高確率で道を間違えます。

そしてこの時も例にもれず間違えました。

 

かなり大胆に道を間違えて、今日中にバーゼル無理ってなりました。

が、メールの文面的には「余裕で行ける!」って堂々と言ってしまっていて、今から「やっぱり行けなかった…」ってメールをすごく送りずらい状況だったので、

 

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バスと電車使って、何が何でもバーゼル着くことにしました。

 

そして30分くらい待って来たバスに乗ろうと思ったら「自転車はダメです」パターンのバスだったので、

 

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電車の駅まで全力でこぎ、またドイツに入国し、

 

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ドイツ側の電車の駅。

ここから電車に乗り、

 

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バーゼル着です。

 

そして駅前のスタバでフレデリックと再会しました。

 

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フレデリック。フレディって呼んでます。

 

イケメンで、面白くて、料理上手で合唱団に所属しているので歌もうまいときているので、女子にモテモテなわけです。

 

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毎日違う友達(女子)の家とかシェアハウスとか行ってご飯食べてました。

めちゃくちゃ美味しい。 

 

スイス人の教育レベル高いです。

基本みんな3か国語以上話せます。5か国語くらい話せる人もちらほらいます。

普段はドイツ語なんですけど、自分がいるときはみんな自然に英語で会話してくれます。

問題は自分の英語力が低すぎてその優しさが逆につらいってことですね。

 

会話のレベルも高くて、夕ご飯のときの話題は”日本が抱えている核問題について”とかです。

 

 

なんとなく、ベトナムで似たように夕ご飯に招かれたことを思い出しました。

 

その時はかぼちゃと謎の肉食べて、謎の酒をひたすら飲み続けていたので記憶があまり鮮明ではないんですが、

かろうじて残っていた写真がこれです。

 

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凄まじい差。

 

この後爆音のカムナムスタイルで踊り狂ったりしましたからね。

 

国が違うだけでこうも違うのか…と思いました。

 

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フレディもシェアハウスに住んでいて、その空き部屋使わせてもらってます。

 

自分の銀マットで寝ようとしたら「いやいや、何それ?笑」って言われて、フレディの暖かいエアマットかしてもらって寝てました。

 

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フレディはそんなに暇人ではないので、1人で観光もします。

 

スイスは噂通り物価高いです。 

 

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どれくらい高いかというとトイレが2フラン。ユーロ支払だと2ユーロ。

 

おしっこ1回のためにすき屋の牛丼くらいのお金払っている国です。

 

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レイナーさん曰く、スイスは戦争の影響を受けていないので古い建物が残っているそう。

 

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こんな感じの街並み。

 

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落書きのレベルも高い。

 

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日本的な物もちらほら見ました。

 

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ここはフレディのバーゼル1お勧めの場所。

 

「ここはめっちゃ面白いから!絶対行くべき!」

と言われ来たんですが、帰ってから何て感想を言えばいいのかずっと考えてました。

 

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次の日はフレディの合唱団のコンサートがあったので見に行きました。

 

スイスはどんなに小さい町でも最低1つは合唱団があって、バーゼルみたいな大きい都市だともう数えきれないくらいあるらしいです。 

 

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この洗練された雰囲気がスイスを感じます。

 

ジャージで聞いていると心が痛いです。

 

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バーゼルはそんな感じでした。

 

スイスは良いです。

ここで生まれてたらきっとこんな旅してなかったんだろうなーと思いました。

 

それでも日本が1番好きだけども。

 

また遊びに来たいです。

 フレディの友達に日本人とのハーフの人がいて日本語話せる人で、

「次は夏に来いよ!一緒にライン川で泳ごうぜ!」って言われたけど、ちょっと嫌なので春か秋に来たいです。

 

走行距離

   80km

 


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